SYSDBAおよびSYSOPERはデータベースの作成、起動、停止、バックアップまたはリカバリなどの高度な管理操作を実行するために必要な管理権限です。SYSDBAシステム権限は、すべての権限を持つデータベース管理者用、SYSOPERシステム権限は、基本的な運用タスクを実行するがユーザー・データを表示する権限は持たないユーザー用です。
SYSDBAおよびSYSOPERは、データベースがオープンでないときもデータベース・インスタンスにアクセスできるシステム権限です。これらの権限の制御は完全にデータベース外で行われています。この制御により、これらの権限のいずれかを付与されている管理者は、データベース・インスタンスに接続してデータベースを起動できます。
SYSDBA権限およびSYSOPER権限は、他の方法では権限が付与されない特定のデータベース操作を実行可能にする接続のタイプと考えることもできます。たとえば、SYSDBA権限がある場合、AS SYSDBAを使用してデータベースに接続できます。
SYSユーザーはインストール後すぐにSYSDBAの権限を自動的に付与されます。SYSユーザーとしてログインする場合、SYSDBAまたはSYSOPERとしてデータベースに接続する必要があります。SYSDBAユーザーとして接続すると、SYSDBA権限が発動され、SYSOPERユーザーとして接続すると、SYSOPER権限が発動されます。EM Expressを使用すると、ユーザーSYSとしてログインし、SYSDBAまたはSYSOPERとして接続できます。
SYSDBAまたはSYSOPER権限で接続すると、通常はユーザー名に関連付けられているスキーマではなく、デフォルトのスキーマで接続が確立されます。このスキーマは、SYSDBAの場合はSYS、SYSOPERの場合は、PUBLICです。
関連項目:
SYSDBAおよびSYSOPER権限によって認可される操作の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。