次の管理ユーザー・アカウントはOracle Databaseをインストール時に自動的に作成されます。インストールの際に適用したパスワードを使用しても作成できます。どちらも自動的にDBA
ロールが付与されます。
SYS
このアカウントでは、すべての管理機能を実行できます。データベースのデータ・ディクショナリ用のすべての実表およびベース・ビューはSYS
スキーマに保存されます。これらの実表およびベース・ビューはOracle Databaseを操作する際に重要となります。データ・ディクショナリの整合性を保持するには、SYS
スキーマ内の表をデータベースのみで操作します。すべてのユーザーまたはデータベース管理者による変更は絶対に行わないでください。また、SYS
スキーマ内に表を作成しないでください。
SYS
ユーザーにはSYSDBA
権限が付与され、この権限によりバックアップやリカバリのような高水準な管理タスクを実行できます。
SYSTEM
このアカウントは、次の例外を除いたすべての管理機能を実行します。
バックアップとリカバリ
データベースのアップグレード
このアカウントを使用して日常的な管理タスクを実行できますが、Oracle Databaseを管理するための名前付きユーザー・アカウントを作成して、データベース・アクティビティを監視できるようにすることをお薦めします。
注意:
SYSBACKUP
は、バックアップおよびリカバリを実行するために使用する自動的に作成される別のアカウントです。詳細は、「バックアップおよびリカバリを実行するためのユーザーの構成」を参照してください。