データファイルは、データベース内のデータを格納するオペレーティング・システム・ファイルです。データは、その他のプログラムでは読み込むことができないOracle固有の形式でこれらのファイルに書き込まれます。一時ファイルは、一時表領域にのみ関連付けられたデータファイルの特殊なクラスです。
データファイルは次のコンポーネントに分類できます。
セグメントにはデータベース・オブジェクトの特定のタイプが含まれます。たとえば、表が表セグメントに格納され、索引が索引セグメントに格納されます。データファイルは複数のセグメントを含むことができます。
エクステントはセグメント内のデータ・ブロックの連続したセットです。Oracle Databaseはセグメントの領域を1つのエクステント単位に割り当てます。セグメントの既存のエクステントが一杯である場合、データベースはそのセグメントに対して別のエクステントを割り当てます。
データベース・ブロックとも呼ばれる、データ・ブロックは、データベース記憶域のI/Oの最小単位です。エクステントは複数の連続するデータ・ブロックから構成されます。データベースではデータベース作成時のデフォルトのブロック・サイズが使用されます。
データベースが作成されたら、データベースを再作成しないかぎりデフォルトのブロック・サイズは変更できません。しかしデフォルトのブロック・サイズと異なるブロック・サイズの表領域を作成することは可能です。
セグメント、エクステントおよびデータ・ブロックはすべて論理構造です。ファイル内のデータ・ブロック数を判別できるのはOracle Databaseのみです。オペレーティング・システムは、ファイルとオペレーティング・システム・ブロックのみを認識し、Oracle Databaseファイル内のデータ・ブロック数を認識しません。各データ・ブロックは、1つ以上のオペレーティング・システム・ブロックにマッピングされます。
関連項目:
データファイルの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
セグメント、エクステントおよびブロックの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。