Oracleインスタンスを起動すると、通常は、データベースの状態がOPEN
になり、ユーザー接続できる状態になります。ただし、インスタンスを起動しても、データベースをMOUNTED
の状態でオープンしない場合があります。また、インスタンスを起動しても、データベースをマウントまたはオープンしないこともできます。このため、インスタンスの起動には3つの段階があります。
次のいずれかの方法でインスタンスを起動します。
SQL*Plus STARTUP
コマンドを使用します。「SQL*Plusを使用した停止および起動」を参照してください。
Microsoft Windowsでは、「コントロール パネル」の「サービス」プログラムを使用してOracle Databaseサービスを起動します。「Windowsサービス・プログラムを使用した停止および起動」を参照してください。
インスタンスは初期化パラメータ・ファイルを読み込み、システム・グローバル領域(SGA)メモリーを割り当て、バックグラウンド・プロセスを起動します。
データベースをマウントすると、Oracleインスタンスによってデータベースの制御ファイルが開かれますが、データファイルは開かれません。ここで、データベースの状態はMOUNT
であるとみなされます。この状態では、他のユーザーがデータベースにアクセスしているときには実行できない特定の管理機能を実行できます。このような機能の例として、オンラインREDOログ・ファイルのアーカイブの有効化および無効化などがあります。オンラインREDOログ・ファイルのアーカイブの詳細は、「アーカイブREDOログ・ファイルについて」を参照してください。
パラメータ・ファイルおよび制御ファイルの読取り後にデータベースをオープンすると、データベースのオンラインREDOログ・ファイルおよびデータファイルが開かれます。ここで、データベースの状態はOPEN
になり、データへのユーザー・アクセスが可能になります。
データベースのデフォルトの起動モード(OPEN)では、3つの段階が順次完了されます。明示的に指定しないかぎり、インスタンスの起動、データベースのマウントおよびオープンが行われます。