バックアップおよびリカバリ計画で重要なことは、作成後のバックアップの管理です。バックアップ管理には不要なバックアップの削除、およびバックアップが使用可能であるかを確認する定期的なチェックの実行が含まれます。
Oracle Recovery Manager (RMAN)リポジトリに記録されたバックアップには次のステータス値のいずれかがあります。
期限切れ。これはバックアップがディスクまたはテープにはすでに存在せず、リポジトリにはまだリストされていることを意味します
使用不可。これは、バックアップがデータ・リカバリ操作に一時的に使用できないことを意味します(たとえば、オフサイトに保管されているテープや現在マウントされていないディスクに保存されているため)
バックアップは不要になることもあります。不要なバックアップは、現在構成されている保存ポリシーに基づいて、データ・リカバリの目的を満たすために必要でなくなったバックアップです。
RMANで実行できるメンテナンス・タスクは次のとおりです。
バックアップの詳細の表示
リポジトリのクロスチェック(リポジトリにリストされているバックアップが存在するかどうか、使用可能であるかどうか、またクロスチェック時に使用不可のバックアップに期限切れのマークが付いているかどうかのクロスチェック)
期限切れバックアップ・レコードのRMANリポジトリからの削除
不要なバックアップのリポジトリおよびバックアップ・メディアからの削除
特定のバックアップが使用可能で破損していないかを確認するバックアップ検証
注意:
バックアップがすでに存在しない場合は、RMANリポジトリからバックアップ・レコードをただちに削除してください。使用可能なバックアップの正確なレコードがないと、リカバリの実行が必要なときに、データベースの完全なバックアップが存在しないことが判明する可能性があります。
バックアップの定期的なクロスチェックなどのタスクは、バックアップ計画の一環として定期的にスケジュールしてください。
高速リカバリ領域をバックアップ記憶域に使用している場合、多くのメンテナンス・アクティビティが不要になるか、または削減されます。バックアップ・ファイルおよびその他のファイルは、必要に応じて自動記憶領域管理メカニズムにより削除されるため、保存ポリシーに違反することなく、進行中のデータベース操作での記憶領域要求に応えることができます。ただし、高速リカバリ領域の領域使用量を監視して、バックアップおよびその他のリカバリ関連ファイルの格納に十分な大きさがあることを確認する必要があります。