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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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9.6.2 バックアップのクロスチェック

バックアップをクロスチェックすると、バックアップの物理的な状況をOracle Recovery Manager (RMAN)リポジトリ内の論理レコードと同期させることができます。たとえば、ディスク上のバックアップをオペレーティング・システム・コマンドで削除した場合は、クロスチェックでこの状況が検出されます。クロスチェックの後、バックアップの状態がRMANリポジトリに正確に反映されます。

ディスクへのバックアップは、RMANリポジトリに表示された場所のディスクにある場合、およびファイル・ヘッダーに破損がない場合、使用可能としてリストされます。テープへのバックアップは、バックアップがテープ上にある場合に使用可能としてリストされます。テープ上のファイル・ヘッダーの破損はチェックされません。欠落していたり破損しているバックアップは期限切れとしてリストされます。

個別のファイルをクロスチェックするには、次の手順を実行します。

  1. RMANを使用したターゲット・データベースへの接続で説明されているとおりに、RMANをターゲット・データベースに接続します。

  2. 既存のバックアップのサマリーを表示して、クロスチェックするバックアップを決定します。

    LIST BACKUP SUMMARY;
    
  3. 前のLISTコマンドの出力から、クロスチェックするバックアップを識別します。

  4. CROSSCHECKコマンドを使用して、識別されたファイルをクロスチェックします。

    • バックアップ・セット1345をクロスチェックする場合:

      CROSSCHECK BACKUPSET 1345;
      
      using channel ORA_DISK_1
      crosschecked backup piece: found to be 'AVAILABLE'
      backup piece handle=/ade/b/191802369/oracle/work/orcva/RDBMS/backupset/2012_04_05/o1_mf_annnn_TAG20120405T075520_7qvdlrsl_.bkp RECID=1345 STAMP=779788520
      Crosschecked 1 objects
      
    • データファイル1と5をクロスチェックする場合:

      CROSSCHECK DATAFILECOPY 1,5;
      

すべてのファイルをクロスチェックするには、次の手順を実行します。

  1. RMANを使用したターゲット・データベースへの接続で説明されているとおりに、RMANをターゲット・データベースに接続します。
  2. すべてのバックアップ・セットをクロスチェックする場合は、次のコマンドを使用します。
    CROSSCHECK BACKUP;
    

注意:

RMANリポジトリのすべてのバックアップ、特にテープのバックアップのクロスチェックには時間がかかります。個別のファイルのクロスチェックとは異なり、すべてのファイルのクロスチェックはスケジュールされたジョブとして処理されます。

関連項目:

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)およびプラガブル・データベース(PDB)のバックアップをクロスチェックするために使用される構文の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス』を参照してください