バックアップおよびリカバリ操作は、単一のプラガブル・データベース(PDB)または複数のPDBに対して実行できます。Oracle Recovery Manager (RMAN)コマンドは同じですが、複数のPDBに対する操作の実行で使用する構文は一部変更します。
単一のPDBでバックアップおよびリカバリ操作を実行するには、TARGET
としてPDBまたはルートに接続できます。
PDBに接続する場合は、非CDBのバックアップまたはリカバリで使用するものと同じコマンドを使用します。たとえば、PDBをバックアップするには、BACKUP DATABASE
コマンドを使用します。
ルートに接続する場合は、RMANコマンドでPLUGGABLE DATABASE
句を使用します。
次のコマンドでは、ルートに接続されている場合にhrpdb
というPDBをバックアップします。
BACKUP PLUGGABLE DATABASE hrpdb;
単一のコマンドを使用して複数のPDBでバックアップおよびリカバリ操作を実行するには、ルートに接続する必要があります。PLUGGABLE DATABASE
句の後に、操作を実行する対象のPDBのリストを指定して使用します。次の例では、ルートに接続されている場合にhrpdb
、salespdb
およびinvpdb
の各PDBをバックアップします。
BACKUP PLUGGABLE DATABASE hrpdb, salespdb, invpdb;
注意:
PDBに直接接続している場合には、一部の操作は使用できません。これらの操作のリストは、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
関連項目:
PDBのバックアップおよびリカバリの詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』で次の項を参照してください。
ターゲットとしてのPDBへの接続
ターゲットとしてのrootへの接続
RMANを使用したPDBのバックアップ
RMANによるPDBの完全リカバリの実行
PDBのPoint-in-Timeリカバリの実行
PDBの検証
PDBのレポート