データベースには、ユーザー・データ、データベース・メタデータ、および障害からリカバリするために必要な情報を格納する複数のファイルが含まれます。管理者は、これらのファイルにどのような種類の記憶域サブシステムを使用するかを決定します。次のオプションから選択できます。
ファイルシステム: オペレーティング・システムのファイル・システムで管理されるデータベース・ファイルを作成するデフォルトのオプションです。データベース・ファイルが格納されるディレクトリ・パスを指定できます。Oracle Databaseは、実際のファイルを作成および管理できます。
どのオプションが適切か判断できない場合は、デフォルトの「ファイルシステム」(デフォルト)を選択します。
自動ストレージ管理: このオプションでは、データファイルをOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループに配置できます。Oracle ASMを選択すると、Oracle Databaseはデータベース・ファイルの配置とネーミングを自動的に管理します。多数のディスクを持つ環境では、このオプションを使用すると、データベース管理が簡単になり、パフォーマンスが向上します。Oracle ASMは、ファイル・レベルでソフトウェアのストライプ化とミラー化を行い、記憶域の柔軟性、パフォーマンスおよび可用性を最大限に高めます。
Oracle ASMは、(データベース・インスタンスとは異なる)Oracle ASMインスタンスを使用して、ディスク・グループを構成および管理します。1つのOracle ASMインスタンスで、同じサーバー上に複数のデータベース用の記憶域を提供できます。
詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。
注意:
以前のリリースでは、Oracle ASMはOracle Databaseインストールの一部としてインストールされていました。Oracle Database 11g リリース2(11.2)では、Oracle ASMはOracle Grid Infrastructureのインストールの一部となりました。
データベース・ファイルの格納にOracle ASMを使用するには、Oracle Databaseのインストールを実行する前にOracle ASMをインストールして、1つ以上のディスク・グループを作成しておく必要があります。