Oracle Enterprise Manager Database Express (EM Express)を使用して、プラガブル・データベース(PDB)内のアプリケーション開発者用のAPPDEV
と呼ばれるロールを作成できます。アプリケーション開発者はアプリケーションで使用するスキーマ・オブジェクトの作成、変更および削除を行う必要があるため、APPDEV
ロールには表7-2に示すシステム権限を含めます。
表7-2 APPDEVロールに付与されたシステム権限
権限 | 説明 |
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スキーマで表をユーザーが作成、変更および削除することを可能にします。 |
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スキーマでビューをユーザーが作成、変更および削除することを可能にします。 |
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スキーマでプロシージャをユーザーが作成、変更および削除することを可能にします。 |
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スキーマでトリガーをユーザーが作成、変更および削除することを可能にします。 |
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スキーマで順序をユーザーが作成、変更および削除することを可能にします。 |
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スキーマでシノニムをユーザーが作成、変更および削除することを可能にします。 |
注意:
自社のアプリケーション開発者にAPPDEV
ロールを作成する場合、アプリケーション開発者にジョブ機能の実行に必要な権限のみを付与し、それ以上は付与しない、最低限の権限の原則に従う必要があります。そのため、自社のAPPDEV
ロールに付与する一連の権限は、表7-2のAPPDEV
ロールに付与されるシステム権限とは異なる場合があります。
APPDEVロールを作成するには、次のステップを実行します。
EM Expressで、「ロールの表示」で説明されているとおりに、「ロール」ページに移動します。
「ロールの作成」をクリックします。
「ロールの作成」ウィザードが表示され、新規ロール・ページが表示されます。
「ロール名」フィールドに、APPDEV
と入力します。
右矢印をクリックします。
権限ページが表示されます。
左側の使用可能なシステム権限およびロールの表には、ロールに割り当てることができる使用可能なシステム権限が表示されます。ロールは「ロール」列にあるチェック・マークで識別されます。右側の選択したシステム権限およびロールの表には、ロールに現在選択されているシステム権限およびロールが表示されます。いずれかの表の1つ以上のシステム権限またはロールを選択し、適切な矢印ボタンをクリックしてそれらの権限を他の表に移動します。
システム権限CREATE TABLE
、CREATE VIEW
、CREATE PROCEDURE
、CREATE TRIGGER
、CREATE SEQUENCE
およびCREATE SYNONYM
を、作成中のAPPDEV
ロールに対して選択したシステム権限およびロールの表に移動します。
定義中のAPPDEV
ロールを付与するユーザーが、選択したシステム権限およびロールの表のシステム権限またはロールを他のユーザーに付与できるようにする場合は、選択したシステム権限およびロールの表で、システム権限またはロールの「WITH ADMIN」オプションを有効にします。
「OK」をクリックします。
APPDEV
ロールは、ロール・ページのデータベース・ロールの表に表示されます。