この項では、CDB用のOracle Managed Filesの構成について説明します。
Oracle Managed Filesを使用すると、Oracle Databaseの管理が簡素化されます。Oracle Managed Filesによって、DBAは、Oracle Databaseを構成しているオペレーティング・システム・ファイルを直接管理せずに済みます。Oracle Managed Filesでは、データベース・オブジェクト・レベルでデータベースがファイルを自動的に作成、命名および管理するファイル・システム・ディレクトリを指定します。
初期化パラメータによって、特定のタイプのファイルに使用するファイル・システム・ディレクトリを指定します。これにより、一意のOracle Managed Filesが作成され、不要になると削除されます。
この機能は、トレース・ファイル、監査ファイル、アラート・ログおよびコア・ファイルなどの管理ファイルの作成および命名には影響を与えません。
EM Expressを使用して、CDB用にOracle Managed Filesを構成できます。
注意:
CDB用にOracle Managed Filesを構成する前に:
CDBが存在する必要があります。
CDBを管理するようにEM Expressが構成されている必要があります。
CDB用にOracle Managed Filesを構成する手順:
EM Expressで、Oracle Managed Filesを構成するCDBの「コンテナ」ページに移動します。
詳細は、「「コンテナ」ページへのアクセス」を参照してください。
「コンテナ」ページの上部で、「Oracle-Managed Filesの構成」ボタンをクリックします。
Oracle-Managed Filesの構成ウィザードでは、DB_CREATE_FILE_DEST
初期化パラメータの値(ディレクトリの場所)を設定できます。指定したディレクトリがOracle Managed Filesの宛先になります。
Oracle-Managed Filesの構成ウィザードで、次のフィールドの値を指定します。
有効範囲: 「メモリー」を指定すると、メモリーの変更がただちに有効になり、データベースを停止するまで維持されます。「SPFile」を選択すると、サーバー・パラメータ・ファイルが変更され、データベースの再起動後に変更が有効になります。「メモリー」と「SPFile」の両方を選択すると、値はただちに変更され、データベースの再起動後も有効なままです。
遅延: 指定した場合は、遅延オプションによって、パラメータ値の変更が可能になりますが、対象はデータベースに接続する後続のセッションに限られます。遅延を指定すると、現在のセッションでは変更前の値がそのまま使用されます。遅延が指定されていない場合、値はただちに変更されます。
値: DB_CREATE_FILE_DEST
初期化パラメータで使用するディレクトリを指定します。このディレクトリがOracle Managed Filesの宛先になります。
コメント: 変更内容に関するコメントを入力します(オプション)。
「OK」をクリックします。
「確認」ボックスに、Oracle Managed Filesのデフォルト・ディレクトリが指定の場所に設定されたことを示すメッセージが表示されます。「コンテナ」ページの「ステータス」セクションで、「Oracle Managed Filesの使用」フィールドに値「はい」
が表示されます。
関連項目:
DB_CREATE_FILE_DEST
初期化パラメータの設定およびOracle Managed Filesの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
DB_CREATE_FILE_DEST
初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。