Oracle Recovery Manager (RMAN)では、各データベースの操作の実行対象となるデータベース・ファイルおよびバックアップのレコードが保持されます。このメタデータをRMANリポジトリと呼びます。データベースのリカバリをリクエストすると、RMANはこのリポジトリ・メタデータを使用して、リストアおよびリカバリに必要な最も効率的なバックアップを選択します。
データベースのRMANリポジトリが第1に格納される場所はデータベースの制御ファイルです。RMANのこのメタデータの重要性は、制御ファイルの保護がバックアップ計画の重要な部分を占めるもう1つの理由となっています。インストールの形態によっては、RMANリポジトリの2番目のコピーがリカバリ・カタログと呼ばれるスキーマに格納されます。リカバリ・カタログは別のデータベースにあり、複数のターゲット・データベースのメタデータを格納できます。
リカバリ・カタログを使用することをお薦めします。リカバリ・カタログでは、制御ファイルより長期のメタデータ履歴を格納するため、制御ファイルの履歴より前の時点にリカバリすることができます。また、ターゲット制御ファイルおよびすべてのバックアップが消失した場合でも、リカバリ・カタログ内のRMANメタデータを使用できます。
関連項目:
リカバリ・カタログの作成および管理の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。