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Oracle® Databaseアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71332-03
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用語集

ADT

抽象データ型です。

API

「Application Program Interface」を参照してください。

Application Program Interface

アプリケーション・プログラムがオペレーティング・システムおよびその他のサービスにアクセスする場合のコール規則です。

近似CSCN

メッセージをコミット時間キューにエンキューしたトランザクションがコミットされる時点の、データベースの現在のSCNに基づくシステム変更番号の近似値です。

非同期

マルチタスキング・システム内で、独立してバックグラウンドでの実行を継続できるプロセスを非同期プロセスと呼びます。その他のプロセスは非同期プロセスの終了前に開始できます。「同期」の反対語です。

BFILE

オペレーティング・システム内に常駐するデータベース表領域の外に存在する外部のバイナリ・ファイルです。

バイナリ・ラージ・オブジェクト

内容がバイナリ・データで構成されるラージ・オブジェクトのデータ型です。このデータは、データ構造がデータベースに認識されないため、RAW型とみなされます。

BLOB

「バイナリ・ラージ・オブジェクト」を参照してください。

ブロードキャスト

メッセージプロデューサに、メッセージ・コンシューマの識別情報が伝達されないパブリッシュ・サブスクライブ・モードです。このモードは、ラジオ放送局またはテレビ放送局と類似しています。

バッファ・キュー

バッファ・キューは、バッファ属性を持つメッセージ(バッファ済メッセージ)のキューイングおよびメモリー内でのマテリアライズをサポートしています。バッファ済メッセージ専用のメモリーが新規メッセージ用に必要になる、またはバッファ済メッセージがメモリー内で指定の期間を超えると、そのバッファ済メッセージは基礎となるキュー表にスワップされます。バッファ済メッセージ用のメモリーは、ストリーム・プールと呼ばれる別のプールから取得されます。データベースがバウンスされた場合、バッファ済メッセージはリカバリできません。バッファ済属性が設定されていないメッセージは、基礎となる永続キュー表に永続メッセージとしてキューイングされます。

標準

対象の通常または標準の状態、または方法です。

キャラクタ・ラージ・オブジェクト

値がデータベース・キャラクタ・セットに対応する文字データで構成されたラージ・オブジェクトのデータ型です。キャラクタ・ラージ・オブジェクトは、Oracle Text検索エンジンで索引付けおよび検索できます。

ConnectionFactory

ConnectionFactoryは、管理者によって定義された接続構成パラメータの集合をカプセル化します。クライアントはこれを使用してJava Message Serviceプロバイダとの接続を確立します。

CLOB

「キャラクタ・ラージ・オブジェクト」を参照してください。

コミット時間キュー

メッセージが近似CSCN値で順序付けされるキューです。

コンシューマ

メッセージのデキューが可能なユーザーまたはアプリケーションです。

データ操作言語

データ操作言語(DML)文ではデータベースのデータを操作します。たとえば、表の行の問合せ、挿入、更新および削除はいずれもDML操作で、表またはビューのロックおよびSQL文の実行計画の調査もDML操作です。

Database Configuration Assistant

データベースの作成と削除およびデータベース・テンプレートの管理を行うためのOracle Databaseツールです。

DBCA

「Database Configuration Assistant」を参照してください。

デキュー

キューからメッセージを取り出すことです。

DML

「データ操作言語」を参照してください。

エンキュー

メッセージをキューに配置することです。JMS用語では、エンキューを送信といいます。

例外キュー

なんらかの理由でメッセージを取り出して処理できない場合、メッセージが例外キューに転送されます。

IDAP

「Internet Data Access Presentation」を参照してください。

索引構成表

通常の表では、データは順不同のコレクションとして格納されますが、索引構成表のデータは、Bツリー索引構造に主キーでソートされて格納されます。Bツリーの各索引エントリには、索引構成表の行の主キーの列値のみでなく、非キーの列値も格納されます。

Internet Data Access Presentation

Oracle Database Advanced Queuing操作のためのSimple Object Access Protocol(SOAP)仕様です。IDAPによってSOAPリクエストの本体にXMLメッセージ構造が定義されます。IDAP構造のメッセージは、インターネット上でHTTPを使用して転送されます。

プロセス間通信

1つのプロセスと別のプロセスとの間でのデータ交換のことで、プロセスは同じコンピュータ内である場合と、ネットワーク上である場合とがあります。リクエストに対するレスポンスを保証するプロトコルが暗示されます。

IOT

「索引構成表」を参照してください。

IPC

「プロセス間通信」を参照してください。

Java Database Connectivity

Javaプログラムからリレーショナル・データベースに接続するための業界標準のJavaインタフェース。Sun Microsystemsが定義しました。

Java Message Service

Sun Microsystems、オラクル社、IBM社およびその他のベンダーが定義したメッセージ交換機能標準です。JMSは、JMSクライアントが企業のメッセージ関連製品の機能にアクセスする方法を定義する、インタフェースおよび対応するセマンティクスの集合です。

Java Naming and Directory Interface

Javaプログラムをネーミングおよびディレクトリ・サービスに接続するSunのプログラミング・インタフェースです。

Java Virtual Machine

コンパイル済Javaバイトコードをプラットフォームのマシン言語に変換し実行するJavaインタプリタです。JVMは、クライアント、ブラウザ、中間層、イントラネットの他、Oracle Application Server 10gなどのアプリケーション・サーバーまたはOracle Database 10gなどのデータベース・サーバーで実行できます。

JDBC

「Java Database Connectivity」を参照してください。

JDBCドライバ

特定のデータベースへのアクセスを可能にするJava Database Connectivityのベンダー固有レイヤーです。Oracle Databaseでは、Thin、OCIおよびKPRBの3種類のJDBCドライバが使用できます。

JMS

「Java Message Service」を参照してください。

JMSコネクション

クライアントとそのJMSプロバイダ間のアクティブなコネクションです。通常は、クライアントとプロバイダのサービス・デーモン間のオープンなTCP/IPソケット(または一連のオープン・ソケット)を指します。

JMSメッセージ

JMSメッセージは、ヘッダー、1つ以上のオプション・プロパティおよびメッセージ・ペイロードで構成されます。

JMSセッション

メッセージの作成および処理用の単一スレッドのコンテキストです。

JMSシャード・キュー

最適化されたデータベース・キューイングが実装されたJMS機能を提供する12cリリース1 (12.1)の新機能です。「シャード・キュー」を参照してください。

JMSトピック

その他のOracle Database Advanced Queuingインタフェースのマルチ・コンシューマ・キューと同等です。

JNDI

「Java Naming and Directory Interface」を参照してください。

Jnnn

ジョブ・キュー・プロセスです。

JServer

Oracle Databaseのメモリー領域で実行されるJava Virtual Machineです。

JVM

「Java Virtual Machine」を参照してください。

ラージ・オブジェクト

BFILEBLOBCLOBおよびNCLOBの各オブジェクトで構成されるSQLデータ型のクラスです。

LDAP

「Lightweight Directory Access Protocol」を参照してください。

Lightweight Directory Access Protocol

標準の拡張可能ディレクトリ・アクセス・プロトコル。LDAPクライアントおよびサーバーが通信に使用する共通言語です。Oracle Internet Directoryなど、業界標準のディレクトリ製品をサポートする設計規則のフレームワーク。

LOB

「ラージ・オブジェクト」を参照してください。

ローカル・コンシューマ

ローカル・コンシューマは、プロデューサがそのメッセージをエンキューしたキューからメッセージをデキューします。

論理変更レコード

取得プロセスまたはユーザー・アプリケーションによってREDOログから取得され、データベース変更を記述する特定の書式を持つオブジェクトです。取得プロセスは、論理変更レコード(LCR)のみを含むメッセージをANYDATAキューにエンキューします。パフォーマンス向上のために、これらのLCRは常にバッファ・キューに格納されます。

メッセージ

キューに挿入する情報および取り出す情報の最小単位です。メッセージは、制御情報(メタデータ)とペイロード(データ)で構成されます。

マルチキャスト

メッセージプロデューサに、各コンシューマの識別情報が伝達されるパブリッシュ・サブスクライブ・モードです。このモードは、Point-to-Multipointとも呼ばれます。

各国語キャラクタ・ラージ・オブジェクト

値がデータベースの各国語キャラクタ・セットに対応する文字データで構成されたラージ・オブジェクトのデータ型です。

非永続

非永続キューは、メッセージをメモリーに格納します。これらは、通常、現在接続されているすべてのユーザーに通知を送信する非同期メカニズムを提供するために使用されます。非永続キューは、Oracle Database Advanced Queuing 10gリリース2 (10.2)では非推奨です。かわりにバッファ済メッセージを使用することをお薦めします。

非トランザクション

一度に1つのメッセージのみをエンキューおよびデキューできます。

オブジェクト型

オブジェクト型には、データ構造と、そのデータの操作に必要な関数およびプロシージャがカプセル化されています。CREATE TYPE文を使用してオブジェクト型を定義する場合は、実在のオブジェクトに対応する抽象テンプレートを作成します。

OCI

「Oracle Call Interface」を参照してください。

Oracle JMS

「Oracle Java Message Service」を参照してください。

OLTP

「オンライン・トランザクション処理」を参照してください。

オンライン・トランザクション処理

オンライン・トランザクション処理システムは、トランザクション処理の高速化および信頼性の向上を目的として最適化されています。データ・ウェアハウス・システムと比較して、OLTPの相互作用で扱われる行が少なく、表のグループが大きいのが通例です。

Oracle Call Interface

Oracle Databaseでのデータ操作およびスキーマ操作を可能にするアプリケーション・プログラミング・インタフェースです。

Oracle Java Message Service

Oracle Java Message Service (Oracle JMS)には、Java Message Service (JMS)標準に基づいた、Oracle Database Advanced Queuing用のJava APIが用意されています。Oracle JMSは、標準のJMSインタフェースをサポートしている他、標準以外のOracle Database Advanced Queuing管理操作や他のOracle Database Advanced Queuing機能をサポートする拡張機能を備えています。

プロデューサ

メッセージのエンキューが可能なユーザーまたはアプリケーションです。

伝播

あるキューのメッセージを別の(ローカルまたはリモート)キューにコピーすることです。

パブリッシュ/サブスクライブ

プロデューサから、1つ以上のマルチ・コンシューマ・キューにエンキューされたメッセージが、複数のサブスクライバによってデキューされるメッセージ交換の方式です。パブリッシュ・サブスクライブ・メッセージには、広範囲なブロードキャストと呼ばれるモード、または対象範囲が狭いマルチキャストと呼ばれるモードを設定できます。

QMNC

キュー・モニター・コーディネータです。システムの負荷に応じて、qXXXというスレーブを動的に起動します。スレーブは様々なバックグラウンド・タスクを実行します。

QMNn

キュー・モニター・プロセスです。

キュー

メッセージ・システムがメッセージを格納する場合に使用する抽象的な記憶単位です。

キュー表

キューが格納されるデータベース表です。各キュー表には、デフォルトの例外キューがあります。

受信者

メッセージを取り出す権限を、エンキュー元またはキュー管理者から付与されたエージェントです。エンキュー元は、メッセージの受信者としてメッセージを取り出すことができるコンシューマを明示的に指定できます。キュー管理者は、キューからメッセージを取り出すことができる受信者のデフォルト・リストを指定できます。デフォルト・リストで指定される受信者は、サブスクライバと呼ばれます。受信者の指定がないメッセージがエンキューされると、そのメッセージはすべてのサブスクライバに送信されます。キュー内の特定のメッセージに特定の受信者(そのキューのサブスクライバであってもなくても可)を指定することで、サブスクライバ・リストをオーバーライドできます。

受信者の名前のみを指定した場合、その受信者は、メッセージをエンキューされたキューからデキューする必要があります。プロトコルの値を0(ゼロ)に設定して、受信者の名前およびアドレスを指定する場合、そのアドレスは、同じデータベースまたは別途インストールしたOracle Databaseの別のキューの名前にする必要があります。受信者の名前がNULLの場合、メッセージはアドレスに指定されたキューに伝播され、アドレスに指定されたキューのサブスクライバによってデキューされます。プロトコル・フィールドの値が0(ゼロ)でない場合、名前およびアドレスのフィールドはシステムにより無視され、メッセージは特定のコンシューマによってデキューされます。

リモート・コンシューマ

リモート・コンシューマは、メッセージがエンキューされたキューとは異なるキューからデキューします。

結果キャッシュ

結果キャッシュは、一連の引数値の評価における結果のキャッシュとして定義できます。ルール・エンジンの場合、結果キャッシュは、特定の入力引数が指定されたルール・セット、ルールおよび独立した式の評価に関連する結果のキャッシュを意味します

ルール

サブスクライバのメッセージ・サブスクライブへの関心を定義するブール式です。これらの式で使用される構文は、SQL問合せのWHERE句に類似しており、メッセージ・プロパティ(現行では、優先順位および相関識別子)、ユーザー・データ・プロパティ(オブジェクト・ペイロードのみ)およびファンクションに関する条件を含めることができます。ルールの評価結果がTRUEであれば、受信者が指定されていない場合でも、メッセージは、そのルールに対応付けられたサブスクライバに送信されます。

ルール・エンジン

ルールを評価するOracle Databaseソフトウェアです。ルールとは、イベントが発生し条件が満たされたときに、クライアントがアクションを実行することを可能にするデータベース・オブジェクトです。ルールはSQL問合せのWHERE句の条件に類似しています。ユーザー作成のアプリケーションも、Oracle Database Advanced QueuingなどのOracle Databaseの機能も、ルール・エンジンのクライアントにすることができます。

スキーマ

表、ビュー、順序、ストアド・プロシージャ、シノニム、索引、クラスタ、データベース・リンクなどの論理構造を含むデータベース・オブジェクトの集合体です。スキーマには、そのスキーマを制御するユーザー名が付けられます。

送信

エンキューのJMS用語です。

サーブレット

ネットワーク・サービスの一部として実行され、クライアントのリクエストに応答するJavaプログラムです。通常は、HTTPサーバーのことです。

SGA

「システム・グローバル領域」を参照してください。

シャード・キュー

システムで管理されているパーティション化を使用して、独立した複数の物理キューに分割される1つの論理キューです。

Simple Object Access Protocol

HTTPを介したXMLを使用してコードを起動する場合の最小限の規則で、World Wide Web Consortiumによって定義されました。

SOAP

「Simple Object Access Protocol」を参照してください。

サブスクライバ

キューからメッセージを取り出す権限を、キュー管理者から付与されたエージェントです。

システム・グローバル領域

Oracle Databaseの1つのインスタンスのデータおよび制御情報を含む、共有メモリー構造のグループです。Oracle Databaseのインスタンスは、SGAとOracle Databaseのプロセスで構成されます。インスタンスを起動すると、Oracle DatabaseによってSGAのメモリーが自動的に割り当てられ、インスタンスを停止すると、オペレーティング・システムからそのメモリーが解放されます。SGAは、1インスタンスにつき1つ割り当てられます。

同期

複数のプロセスが、共通のタイミング信号など、特定のイベントの発生に依存することを同期と呼びます。「非同期」の反対語です。

トランザクション

複数のメッセージをグループ化して同時エンキューまたは同時デキューすることが可能な状態です。

変換

2つのOracleデータ型のマッピングです。ソース・データ型を入力として取り、ターゲット・データ型のオブジェクトを返すSQLファンクションとして表されます。メッセージキューに入れる前に正しいデータ型に変換するために、変換はエンキュー時に指定できます。メッセージを所定の形式で受信することは、デキュー中に指定できます。リモート・コンシューマにより指定された場合、メッセージは、宛先のキューに伝播する前に変換されます。

ユーザー・キュー

通常のメッセージ処理に使用されるキューです。

VARRAY

順序付けされたデータ要素のセットです。1つの配列内に存在する要素のデータ型はすべて同じです。各要素には、配列内の位置に対応する番号が付けられており、この番号をインデックスと呼びます。配列のサイズは、配列内の要素数によって表されます。Oracle Databaseでは、配列のサイズ変更ができます。

ワイルドカード

文字列比較で、どの文字にも一致する特殊文字または特殊文字列です。

ワークフロー

プロジェクトまたはビジネス取引の開始から終了までの全アクティビティ相互間の一連の関係です。アクティビティは、種類の異なるトリガー・リレーションによって関連付けられています。外部イベントや別のアクティビティによってアクティビティがトリガーされる場合もあります。