この章では、CでのバイナリExtensible Markup Language(バイナリXML)の使用方法について説明します。
内容は次のとおりです。
Extensible Markup Language (XML)データのクライアント側処理では、バイナリXML形式のデータなどデータベースに格納されているXMLType
データか、データベースにない一時データを使用することができます。
この章では、XML Parser for C、バイナリXMLの基本的な概念、およびOCI(Oracle Call Interface)を十分に理解していると想定します。このリリースでは、バイナリXMLでCによるプログラミングに使用できるのはOCI APIのみです。
バイナリXMLは、Oracle Database 11g リリース1(11.1)で導入されました。バイナリXMLは、XML用に最適化された形式です。テキストからバイナリ、およびバイナリからテキストへのXML文書のエンコーディングおよびデコーディングを含んでいます。
バイナリXMLはXMLデータのXML Schema対応エンコーディングですが、バイナリXMLはXML Schemaに基づいていないXMLデータで使用することもできます。
バイナリXMLプロセッサは、バイナリXML形式をテキストに、またXMLテキストをバイナリXML形式に処理して変換するコンポーネントです。
中間層とクライアント層は、バイナリXML形式でXMLを作成、使用および処理することができます。Cアプリケーションでは、Oracle XML DBリポジトリからデータをフェッチし、DOMを使用してXMLの更新を実行し、データベースに格納します。つまり、XML文書がクライアント上で作成または入力され、それに対してXSLT、XQueryおよび他のユーティリティを使用することができます。その後、出力XMLがOracle XML DBに保存されます。OCI関数の概念の詳細やリファレンス・ページは、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。