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Oracle® XML Developer's Kitプログラマーズ・ガイド
12c リリース1 (12.1) B71283-04
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25 Oracle XML Developer's Kit for C++の開始

この章では、Oracle XML Developer's Kit (XDK) for C++を使用するための準備について説明します。C++のデモ・プログラムは、Oracle Database Examplesメディアにあります。

内容は次のとおりです。

25.1 XDK for C++コンポーネントのインストール

XDK for C++コンポーネントは、Oracle Databaseに付属しています。

インストール手順については、「XDKのインストールについて」を参照してください。

関連項目:

XDK for C++コンポーネントのリストは、「XDKの概要」を参照してください

25.2 XDK for C++コンポーネント用のUNIX環境の構成

内容は次のとおりです。

25.2.1 UNIXでのXDK for C++コンポーネントの依存性

この項で説明するC++ライブラリは、$ORACLE_HOME/libにあります。XDK for CおよびC++コンポーネントは、次のライブラリに含まれます。

libxml11.a

「UNIXでのXDK for Cコンポーネントの依存性」で説明しているXDK for Cコンポーネントに加えて、ライブラリには、入力Document Type Definition (DTD)またはXML Schemaに基づいてC++ソース・ファイルを作成するXML Class Generatorが含まれます。

「UNIXでのXDK for Cコンポーネントの依存性」表18-1に、XDK for Cコンポーネント(UNIX)が依存するOracleのCOREライブラリおよびGlobalization Supportライブラリを示しています。CとC++の両方で、ライブラリの依存性は同じです。

25.2.2 UNIXでのXDK for C++環境変数の設定

「UNIXでのXDK for C環境変数の設定」表18-2に、C XDKコンポーネントを使用するときに必要なUNIX環境変数を示しています。CとC++の両方で、環境変数は同じです。

25.2.3 UNIXでのXDK for C++実行時環境のテスト

「UNIXでのXDK for C実行時環境のテスト」表18-3に示すいずれかのユーティリティを実行して、環境をテストできます。これらのユーティリティはCユーティリティであり、C++バージョンはありません。

25.2.4 UNIXでのXDK for C++コンパイル時環境の設定とテスト

CおよびC++の両方のヘッダー・ファイルが$ORACLE_HOME/xdk/includeにあります。表25-1に、C++のヘッダー・ファイルを示します。「UNIXでのXDK Cコンパイル時環境の設定とテスト」表18-4に、Cのヘッダー・ファイルを示しています。C++コードをコンパイルする前に、実行時環境を設定する必要があります。

表25-1 XDK for C++コンパイル時環境のヘッダー・ファイル

ヘッダー・ファイル 説明

oraxml.hpp

Oracle9i XML ORAデータ型およびlibxml.aに含まれるパブリックなORAアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)をインクルードします(下位互換性のみを目的としています)。

oraxmlcg.h

C++ Class Generator用のC APIをインクルードします(下位互換性のみを目的としています)。

oraxsd.hpp

Oracle9i XMLスキーマ定義(XSD)バリデータのデータ型およびAPIをインクルードします(下位互換性のみを目的としています)。

xml.hpp

Oracle Call Interface (OCI)経由で使用するか単独で使用するかにかかわらず、統合されたDocument Object Model (DOM) APIを透過的に処理します。

xmlotn.hpp

単独でコンパイルするか、OCIおよび統合されたDOMを使用してコンパイルするかにかかわらず、共通APIをインクルードします。

xmlctx.hpp

初期化および例外処理のパブリックAPIをインクルードします。

25.2.4.1 UNIXでのXDK for C++コンパイル時環境のテスト

コンパイル時環境をテストする最も簡単な方法は、サンプル・プログラムに対してmakeユーティリティを実行することです。このデモ・プログラムは、Oracle Database CDではなくExamplesメディアにあります。これらのプログラムをインストールすると、$ORACLE_HOME/xdk/demo/cppに配置されます。

サンプル・プログラムをビルドし、実行します。そのためには、システム・プロンプトで次のコマンドを実行します。

cd $ORACLE_HOME/xdk/demo/cpp
make

25.2.5 UNIXでのXDK for C++コンポーネントのバージョンの検証

使用しているXDKのバージョンを取得するには、$ORACLE_HOME/libに移動し、システム・プロンプトで次のコマンドを実行します。

strings libxml10.a | grep -i developers

25.3 XDK for C++コンポーネント用のWindows環境の構成

内容は次のとおりです。

25.3.1 WindowsでのXDK for C++コンポーネントの依存性

この項で説明するC++ライブラリは、%ORACLE_HOME%\libにあります。XDK for CおよびC++コンポーネントは、次のWindowsライブラリに含まれます。

libxml10.dll

「WindowsでのXDK for Cコンポーネントの依存性」表18-5に、Cコンポーネント(Windows)が依存するOracle Common Oracle Runtime Environment (CORE)ライブラリおよびGlobalization Supportライブラリを示しています。CとC++の両方で、ライブラリの依存性は同じです。

25.3.2 WindowsでのXDK for C++環境変数の設定

「WindowsでのXDK for C環境変数の設定」表18-6に、XDK for Cコンポーネントを使用するときに必要なWindows環境変数を示しています。CとC++の両方で、環境変数は同じです。

25.3.3 WindowsでのXDK for C++実行時環境のテスト

「WindowsでのXDK for C実行時環境のテスト」表18-7に示すいずれかのユーティリティを実行して、環境をテストできます。これらのユーティリティはCユーティリティであり、C++バージョンはありません。

25.3.4 WindowsでのXDK for C++コンパイル時環境の設定とテスト

「UNIXでのXDK for C++コンパイル時環境の設定とテスト」表25-1に、WindowsでのCコンポーネントのコンパイルに必要なヘッダー・ファイルを示しています。UNIXのインストールとWindowsのインストールの両方で、相対ファイル名は同じです。

Windowsでは、ヘッダー・ファイルは%ORACLE_HOME%\xdk\includeにあります。コードをコンパイルする前に、実行時環境を設定する必要があります。

25.3.4.1 WindowsでのXDK for C++コンパイル時環境のテスト

デモ・プログラムをコンパイルすることによって、コンパイル時環境をテストできます。Oracle Database Examplesメディアからインストールした場合、デモ・プログラムは%ORACLE_HOME%\xdk\demo\cppにあります。

C++コンパイラのパスを設定する手順は、「WindowsでのXDK for Cコンパイラ・パスの設定」に示す手順と同じです。Make.batファイルを編集する手順は、「WindowsでのMake.batファイルの編集」に示す手順と同じです。

25.3.5 Visual C/C++でのXDK for C++コンポーネントの使用

Microsoft Visual C/C++でプロジェクトを設定し、XDKに付属しているデモに使用できます。手順については、「Microsoft Visual StudioでのXDK for CコンポーネントとVisual C++の使用」を参照してください。