属性
要素のプロパティ。等号で区切られた名前および値で構成され、開始タグ内の要素名の後に含まれます。たとえば、<Price units='USD'>5</Price>
では、units(単位)が属性でUSDがその値です。値は、一重または二重引用符で囲む必要があります。属性は、ドキュメントまたはDocument Type Definition (DTD)内に格納できます。要素には多くの属性を指定できますが、その取得順序は定義されません。
コールバック
1つのプロセスに他のプロセスを開始させ、それを継続させるプログラム方法。2番目のプロセスは、アクションの結果、値または他のイベントとして1番目のプロセスを起動します。この方法は、継続的な対話を許可するユーザー・インタフェースを持つほとんどのプログラムに使用されています。
カートリッジ
JavaまたはProcedural Language/Structured Query Language (PL/SQL)のストアド・プログラム。データベースが新しいデータ型を理解および処理するために必要な機能を追加します。カートリッジは、Oracle XML Developer's Kit (XDK)でのJava Architecture for XML Binding (JAXB)仕様バージョン8以上の実装内の拡張フレームワークでインタフェースの役割を担います。Oracle Textはこの種類のカートリッジであり、データベース内に格納されたテキスト・ドキュメントの読取り、書込みおよび検索のサポートを追加します。
「Oracle Text」も参照してください。
CDATA
文字データ。ドキュメント内の解析対象外のテキストは、CDATA
セクションに格納されます。これによって、&、<、>などの、他に特別な機能を持つ文字を含めることができます。CDATA
セクションは、要素の内容または属性内で使用できます。
子要素
親要素という別の要素内に完全に含まれた要素。たとえば、<Parent><Child></Child></Parent>
は、Child要素がそのParent要素内にネストされていることを示します。
「親要素」も参照してください。
Class Generator
入力ファイルを受け入れ、対応する機能を持つ一連の出力クラスを作成するユーティリティ。XML Class Generatorの場合、入力ファイルはDTDまたはXMLスキーマであり、出力は、そのDTDに準拠するXML文書を作成するために使用できる一連のクラスです。
CORE
Common Oracle Runtime Environment。Cで作成された関数のライブラリ。これによって開発者は、事実上すべてのプラットフォームおよびオペレーティング・システムに簡単に移植可能なコードを作成できます。
DOCTYPE
XML文書内にDTDまたはその参照を指定するタグ名として使用される用語。たとえば、<!DOCTYPE person SYSTEM "person.dtd">
では、ルート要素名がpersonとして、また外部DTDがperson.dtdとしてファイル・システム内に宣言されます。内部DTDは、DOCTYPE宣言内で宣言されます。
DOM
Document Object Model。XML文書のメモリー内ツリーベースのオブジェクト表現。要素および属性へのプログラム・アクセスを可能にします。Document Object Model (DOM)オブジェクトとそのインタフェースは、プログラムでのアクセスのためのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を含むXML文書のDOMに関するWorld Wide Web Consortium (W3C)勧告です。DOMは、解析対象文書をオブジェクトのツリーとして表示します。
要素
XML文書の基本論理単位。子、データ、属性とその値などの他の要素に対するコンテナとして機能します。要素は、<name>
などの開始タグ、および</name>
などの終了タグ、または空要素の場合、<name/>
によって識別されます。
エンティティ
別の文字列、またはドキュメントのキャラクタ・セットに属さない特殊文字を表すことができる文字列。エンティティ、およびパーサーによってエンティティの代替となるテキストは、DTDに宣言されます。
FOP
Formatting Objects Processor。FOPは、XSL-FOによって駆動される出力フォーマッタです。書式設定オブジェクト・ツリーを読み取って、結果ページを指定された出力にレンダリングするJavaアプリケーションです。出力形式には、現在、PDF、PCL、PS、SVG、XML(領域ツリー表現)、Print、AWT、MIFおよびTXTがサポートされています。主な出力ターゲットはPDFです。
HTTP
Hypertext Transport Protocol.World Wide Web上でファイルを交換するための一連の規則。TCP/IPプロトコル・スイートに対して、HTTPはアプリケーション・プロトコルです。
HTTPS
Hypertext Transport Protocol, Secure。通常のHTTPアプリケーション・レイヤーの下のサブレイヤーとして、Secure Sockets Layer(SSL)が使用されます。
IDE
統合開発環境。ソフトウェアの開発を支援するために設計された、単一のユーザー・インタフェースから実行されるプログラム・セット。Oracle JDeveloperは、Java開発用のIDEであり、エディタ、コンパイラ、デバッガ、構文チェッカ、ヘルプ・システムを含みます。JDeveloperを使用すると、単一のユーザー・インタフェースを介してJavaソフトウェアを開発できます。
infoset
複数の情報項目で構成される抽象データセットであるXML情報セットを示します。少なくとも1つの情報項目(文書ノード)がありますが、infosetは必ずしも有効なXMLである必要はありません。W3C勧告については、http://www.w3.org/TR/xml-infoset/
を参照してください。
Java
高水準のプログラミング言語。アプリケーションがJVMという仮想マシン内で実行されます。JVMは、オペレーティング・システムに対するすべてのインタフェースの役割を担います。開発者は、このアーキテクチャによって、JVMを搭載するすべてのオペレーティング・システムまたはプラットフォームで実行するJavaアプリケーションを開発できます。
JAXP
Java API for XML Processing。特定のXMLプロセッサの実装に依存しないAPIを使用して、アプリケーションでXML文書の解析および変換を可能にする、プログラミング・ツールです。
JDBC
Java Database Connectivity。Javaアプリケーションが、SQLを介してデータベースにアクセスできるようにするプログラムAPI。JDBCドライバは、プラットフォームに依存しないようにJavaで作成されていますが、各データベースに固有です。
JDK
Java Developer's Kit。Java開発環境を確立するJavaバージョン用の、Javaクラス、ランタイム、コンパイラ、デバッガおよびソース・コードのコレクション。JDKはバージョンで指定されます。
JNDI
Java Naming and Directory Interface。Javaプログラムを、DNS、LDAP、NDSなどのネーミング・サービスおよびディレクトリ・サービスに接続するプログラム・インタフェースです。
JVM
Java仮想マシン。コンパイル済Javaバイトコードをプラットフォームのマシン言語に変換し、それを実行するJavaインタプリタ。JVMは、クライアント側、ブラウザ内、中間層内、イントラネット上、アプリケーション・サーバー上、またはデータベース・サーバー内で実行できます。
Oracle JDeveloper
アプリケーション、アプレットおよびサーブレットの開発を可能にするOracleのJava IDE。エディタ、コンパイラ、デバッガ、構文チェッカ、ヘルプ・システム、統合UMLクラス・モデラーなどを含みます。Oracle JDeveloperは、エディタでXMLサポートとともに使用できるように統合されたXDK for Javaコンポーネントを搭載して、XMLベースの開発をサポートしています。
Oracle WebLogic Server
オープン標準フレームワーク内で高パフォーマンスのN層トランザクション指向Webアプリケーションを構築、デプロイおよび管理するために必要な、すべての主要なサービスおよび機能を統合する製品です。
XDK
Oracle XML Developer's Kit。ソフトウェア開発者に、アプリケーションをXML対応にするための標準ベースの機能を提供する、一連のライブラリ、コンポーネントおよびユーティリティ。XDK Javaコンポーネントには、XML Parser、XSLT Processor、XML Class Generator、JavaBeansおよびXSQLサーブレットが含まれます。
親要素
子要素という別の要素を囲む要素。たとえば、<Parent><Child></Child></Parent>
は、Parent要素がそのChild要素をラップしていることを示します。
「子要素」も参照してください。
パス名
リポジトリ階層内でのリソースの位置を反映したリソースの名前。パス名は、ルート要素(最初の/)、要素セパレータ(/)および様々なサブ要素(またはパス要素)で構成されます。パス要素は、スラッシュ(\
)またはバックスラッシュ(/
)を除いて、データベース・キャラクタ・セットの任意の文字で構成できます。これらの文字は、Oracle XML DBで特別な意味を持ちます。スラッシュは、パス名内のデフォルトの名前セパレータであり、バックスラッシュは、エスケープ文字として使用されます。
リポジトリ
パス名にマップされる、スキーマ内の一連のデータベース・オブジェクト。リポジトリには、それぞれパス名を持つ、一連のリソースを含む1つのルート(/)があります。
「パス名」も参照してください。
リソース名
親フォルダ内のリソースの名前。リソース名は、フォルダ内で一意(大/小文字が区別されない場合もあります)である必要があります。リソース名のキャラクタ・セットは、常にUTF-8(NVARCHAR2
)です。
タグ
XMLマークアップの単一のピース。要素の開始または終了を指定します。タグは、<
で始まり>
で終わります。XMLには、開始タグ(<name>
)、終了タグ(</name>
)および空タグ(<name/>
)があります。
アンマーシャリング
XML文書を読み取り、Javaコンテンツ・オブジェクトのツリーを構築するプロセス。各コンテンツ・オブジェクトは、対応するスキーマ・コンポーネントの入力文書内のインスタンスに直接対応します。
「マーシャリング」も参照してください。
URL
Uniform Resource Locator。インターネット上のファイルの場所およびルートを定義するアドレス。URLは、Webをナビゲートするためにブラウザによって使用され、プロトコル接頭辞、ポート番号、ドメイン名、ディレクトリ名とサブディレクトリ名、およびファイル名で構成されます。
W3C
World Wide Web Consortium。1994年に設立された、Webの規格を確立するための国際的な機関。W3CのWebサイトは、http://www.w3c.org
です。
「WWW」も参照してください。
WML
Wireless Markup Language。ディスプレイ・サイズが小さく、メモリーが少量で、処理能力が限定された、携帯電話およびWireless Application Protocol (WAP)仕様を実装するその他のデバイス向けに開発されたタグベースのマークアップ言語。WML文書は、WML DTDに対して検証するXML文書です。
「DTD」も参照してください。
XDM
W3C XQuery 1.0およびXPath 2.0 Data Model。XQueryのほとんどの機能をサポートする問合せデータ・モデル。主な例外は問合せプロローグ、要素および属性コンストラクタ、完全なFLWOR
構文、Typeswitch表現です。
XLink
XML Linking言語。XML文書内でのハイパーリンクの使用を制御する規則で構成された言語です。これらの規則は、W3Cの勧告プロセス下のXML Linking Groupによって開発されています。XMLがドキュメントの表示およびハイパーリンクの管理にサポートする3つの言語(XLink、XPointerおよびXPath)の1つです。
「XPath」、「XPointer」も参照してください。
XML Base
xml:base
属性の使用方法を記述するW3C勧告。XML文書に挿入して、文書または外部エンティティのベースURI以外のベースURI
を指定できます。ドキュメントのURI
は、指定されたベースによって解決されます。
XML名前空間
XML文書内で関連する一連の要素名または属性。名前空間の構文およびその使用方法は、W3C勧告によって定義されています。たとえば<xsl:apply-templates/>
要素は、XSL名前空間の一部として識別されます。名前空間は、XML文書またはDTD内で、属性の構文xmlns:xsl="http://www.w3.org/TR/WD-xsl"
を宣言してから宣言されます。
XMLパーサー
XMLで、XML文書を受け取り、ドキュメントが整形式であり、また妥当(オプション)であるかどうかを判断するソフトウェア・プログラム。Oracle XML Parserは、SAXおよびDOMインタフェースの両方をサポートします。
「整形式」も参照してください。
XML Schema言語
単に「XML Schema」とも呼ばれるXML Schema言語は、XML文書内で単純なデータ型および複合構造を使用するためのW3C勧告です。データ型の定義や妥当性など、現在DTDで不足している領域に取り組んでいます。
XML Schema Processor
オンライン取引などのE-Businessアプリケーションで使用される、XML文書およびデータの妥当性を自動的に検証するソフトウェア・プログラムです。XML Schemaは、XML文書に単純型および複合型を追加し、DTDの機能をXMLスキーマ定義のXML文書に置き換えます。
XMLSchemaインスタンスの名前空間
インスタンス・ドキュメントを特定のXMLスキーマによって定義されるクラスのメンバーとして識別する名前空間宣言属性。インスタンス・ドキュメントのルート要素に対して名前空間宣言を追加し、XMLSchemaインスタンスの名前空間を宣言する必要があります。例として、xmlns:xsi=http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance
があげられます。
XMLTypeビュー
Oracle XML DBが提供する、既存のリレーショナル・データおよびオブジェクト・リレーショナル・データベースをXML形式にラップするメカニズム。特に、レガシー・データがXMLではなく、それをXML形式に移行する必要がある場合などに有効です。
XPath
XMLパス言語。XSLおよびXPointerで使用されるドキュメント内で要素を指定するための、オープン標準の構文。XPathはW3C勧告です。XSLT、XLinkおよびXML Queryに使用されるXML文書を操作するためのデータ・モデルおよび文法を指定します。
「XLink」、「XPointer」、「XQuery」も参照してください。
XSL
eXtensible Stylesheet Language。XML文書を変換またはレンダリングするために、スタイルシート内で使用される言語。XSLスタイルシートは、XSL Transformations (XSLT)とXSL Formatting Objects (XSL-FO)という2つのW3C勧告で構成されています。
XSLTは、XML文書を変換するための言語です。
XSL-FOは、XML文書の表現を指定するためのXMLボキャブラリです。
XSLTスタイルシートは、書式設定用ボキャブラリを使用するXML文書へのクラスのインスタンスの変換方法を記述して、XML文書のクラス表示を指定します。
XSL-FO
XSL Formatting Objects。eXtensible Stylesheet Language Formatting ObjectsやXSLFOとも呼ばれます。書式設定セマンティクスを指定するためのXML用語を定義する、W3Cの標準仕様。
「FOP」も参照してください。
XSLT
eXtensible Stylesheet Language Transformation。XSL-Tとも呼ばれます。XML文書を別のドキュメントに変換する変換言語を定義する、W3CのXSL標準仕様です。
XSU
XML SQL Utility。SQL問合せまたはJDBC ResultSet
オブジェクトが指定されたXML文書(文字列またはDOM)を生成できるOracleユーティリティ。また、XML文書からデータを抽出し、データベース表で行の挿入、更新または削除を行うことができます。