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Oracle® Database Quality of Service Managementユーザーズ・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71294-06
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このリリースのOracle Database Quality of Service Managementにおける変更

この章では、Oracle Database Quality of Service Managementにおける変更を示します。

Oracle Database QoS Management 12cリリース1 (12.1.0.2)での変更点

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)の『Oracle Database Quality of Service Managementユーザーズ・ガイド』における変更は次のとおりです。

新機能

  • 許可された自動アクション

    この機能では、Oracle Quality of Managementサービスがリソース別およびポリシー別に実行できる認可された自動アクションを指定できます。認可された自動アクションを指定することで、推奨アクションに人間が対応する必要がなくなるため、SLAを危険にさらす需要の急増やノードの障害に対処するレスポンス時間が改善されます。

    「パフォーマンス・ポリシーに対する推奨の自動実装」を参照してください

  • Oracle Database QoS管理をアクティブにする必要がないメモリー・ガード

    このリリースでは、Oracle Database QoS Managementを使用しているかどうかにかかわらず、Memory Guardはデフォルトで有効です。メモリー・ガードはノードのメモリー不足を検出し、既存のワークロードが縮小してメモリーが解放されるまで、新しいセッションを他のインスタンスに送ります。ノードの空きメモリーが増えると、自動的にサービスが再び新しい接続を受け入れられるようになります。

    Memory Guardの詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • Oracle Database QoS Managementを監視モードで実行している場合にパフォーマンス関連アラートを生成

    Enterprise Managerポリシー・エディタで、パフォーマンス・クラスにゼロ以外のパフォーマンス目標(PO)を設定し、さらに「測定のみ」ボックスを選択できるようになりました。以前のリリースでは、「測定のみ」が選択されている場合、PO値は無視されたため、管理者はパフォーマンス目標に対してワークロードがどの程度適切に実行されたかを測定できませんでした。

    このリリースでは、POとして正の値が指定され、「測定のみ」ボックスが選択されている場合、Oracle Database QoS Managementはパフォーマンス満足度メトリック(PSM)を算出します。POに違反している場合、Oracle Database QoS Managementはリソースを識別してアラートを生成します。

    詳細は、「メトリックの概要」を参照してください。

  • アクティブなOracle Database QoS Managementパフォーマンス・ポリシーの順序によってOracle RACデータベースの起動順序を決定

    ユーザー作成のOracle Database QoS Managementポリシーがアクティブな場合、パフォーマンス・クラスのランク付けされた順序により、最初に起動するOracle RACデータベースまたはリクエスト・リアルタイムLMSプロセス・スロットが決定されます。データベース内のすべてのパフォーマンス・クラスでMax(Ranks)を使用することにより、各データベースのビジネスの重要度を一貫性のある表現で示すことができます。

  • 測定のみモードでの管理者管理型データベースのサポート

    Oracle Quality of Management Serviceでは、管理者管理型データベースのデータベース・ワークロードの測定と監視をサポートしています。これにより、パフォーマンスのリアルタイム監視およびボトルネックの識別が大幅に強化されます。データベース・スキーマやデータベース内部に精通している必要はありません。

Oracle Database QoS Management 12cリリース1 (12.1.0.1)での変更点

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)の『Oracle Database Quality of Service Managementユーザーズ・ガイド』における変更は次のとおりです。

新機能

  • MemoryGuard

    MemoryGuardは、メモリー不足によりノードが削除または再起動されるのを防ぎ、ワークロード高負荷またはログイン・ストームを影響を受けたクラスタの高可用性を向上させます。

  • サーバー・プール・カテゴリ定義およびCRSポリシー・セットとの統合のサポート

    Oracle Quality of Management Serviceは、サーバー・プールのカテゴリ化の使用をサポートします。これにより、特定の属性で識別されているサーバーを特定することで、サーバー・プールを使用してサーバーを動的に管理できるため、異機種間ノードで構成されるクラスタに特に有益です。

    サーバー・カテゴリおよびサーバー・プールの詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

  • CDBおよびPDBの監視のサポート

    測定のみモードで、Oracle QoS Managementをコンテナ・データベース(CDB)およびプラガブル・データベース(PDB)とともに使用できます。

    コンテナ・データベースおよびプラガブル・データベースの詳細は、『Oracle Database概要』および『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • 測定のみモードでサポートされるカスタム・リソース・プラン

    データベースが測定のみモードに設定される場合、Oracle Quality of Service Managementとともにカスタム・データベース・リソース・マネージャ・プランを使用できます。

  • グリッド管理リポジトリは、Oracle Quality of Service Managementの必須要件です。

    Oracle Database 12cのOracle Quality of Service Managementでは、Oracle Clusterware 12cをインストールまたはアップグレードする場合にグリッド管理リポジトリを構成する必要があります。

非推奨となった機能

  • QOSCTLユーティリティの-checkpasswdオプション

サポートされない機能

このドキュメントで以前に記載されていた機能の一部が、Oracle Database 12cリリース1ではサポートされていません。サポートされない機能のリストは、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

その他の変更

  • Oracle Enterprise Manager Database Controlは、このリリースに含まれていません

    以前のリリースのOracle Databaseでは、Oracle Enterprise Manager Database Controlがこのマニュアルで説明されているプライマリ・データベース管理ツールでした。現在、このマニュアルでは、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cがプライマリ・インタフェースとして説明されています。