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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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tfactl diagcollect

tfactl diagcollectコマンドを使用して、オンデマンドの診断収集を実行できます。いくつかの異なるパラメータを設定して、収集の大きさや詳細度を指定できます。収集するデータに対して、あるインシデントの特定の時刻を指定したり、時間範囲を指定して、関連データを含むファイル全体を収集するか、それらのファイルの中からある時間間隔のデータのみを収集するかを決定できます。

注意:

パラメータを指定しない場合、tfactl diagcollectコマンドは、最近4時間にファイルが更新されたすべてのコンポーネントのすべてのノードからファイルが収集され、過剰なファイルは切捨てられます。この期間より前にインシデントが発生した場合、正しいデータ収集期間のためにこの項で説明するパラメータを使用してください。

構文

tfactl diagcollect [-all | -database all | database_1,database_2,... | -asm | -crs | -os | -install]
[-node all | local | node_1,node_2,...][-tag description] [-z file_name]
[-since numberh | d | -from "mmm/dd/yyyy hh:mm:ss" -to "mmm/dd/yyyy hh:mm:ss"
| -for "mmm/dd/yyyy hh:mm:ss" [-nocopy] [-nomonitor]]

パラメータ

表J-15 tfactl diagcollectコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-all | -database all
 | database_1,database_2,...
 | -asm | -crs | -os |
 -install

トレース・ファイルまたはログ・ファイルを収集する1つ以上の個別のコンポーネントを選択するか、-allを選択して、インベントリ内のすべてのファイルを収集できます。時間間隔を指定しない場合、TFACTLは最近4時間のファイルを収集します。

-node all | local |
 node_1,node_2,...

診断情報を収集するカンマ区切りのノード・リストを指定できます。デフォルト値はallです。

-tag description

このパラメータを使用すると、TFAリポジトリ内の収集に対してサブディレクトリを作成できます。

-z file_name

このパラメータを使用すると、出力ファイル名を指定できます。

-since numberh | d |
 -from "mmm/dd/yyyy hh:mm:ss" 
-to "mmm/dd/yyyy hh:mm:ss" |
 -for "mmm/dd/yyyy hh:mm:ss"

-sinceパラメータを指定すると、過去の特定の時間数(h)または日数(d)の関連データを含むファイルを収集します。デフォルトでは、このパラメータを指定してコマンドを実行すると、大きなファイルは切捨てされ、特定の間隔のファイルのみが表示されます。

-fromおよび-toパラメータを指定して(この2つのパラメータは両方指定する必要があります)、特定の時間間隔中の関連データを含むファイルを収集し、ファイルが大きい場合、この時刻より前のデータが切捨てられます。

-forパラメータを指定して、指定した時刻の関連データを含むファイルを収集できます。TFACTLによって収集されるファイルには、-forの後に指定した時刻までの間のタイムスタンプが含まれます。このオプションでは、データの切捨ては行われません。

注意: 日付と時刻の両方を指定する場合、両方の値を二重引用符("")で囲む必要があります。日付のみまたは時刻のみを指定する場合、単一の値を引用符で囲む必要はありません。

-nocopy

このパラメータを使用すると、トレース・ファイルの収集が開始ノードにコピーされません。ファイルは、TFAリポジトリ内の実行ノードに残ります。

-nomonitor

このパラメータを使用すると、コマンドを実行する端末にコマンドの進捗状況が表示されません。