crsctl start rollingpatch
コマンドは、Oracle ClusterwareとOracle ASMをローリング・パッチ・モードに移行します。このモードでは、ノード間で異なるパッチ・レベルが許可されます。
このコマンドでは、Oracle Clusterwareのローリング・パッチ状態とOracle ASMのクラスタ状態が問い合されます。いずれか一方がローリング・パッチ・モードでない場合、適切な方法を使用してOracle ClusterwareまたはOracle ASMがローリング・パッチ・モードに移行されます。
このコマンドの実行時にOracle ClusterwareとOracle ASMが両方ともローリング・パッチ・モードの場合、このコマンドは何も行いません。
ローリング・パッチ・モードは永続的ではありません。クラスタ内のすべてのノードが停止して再起動すると、クラスタは再起動時にローリング・パッチ・モードを終了します。同様に、クラスタ内のすべてのノードでOracle Clusterwareが停止して再起動すると、ローリング・パッチ・モードは終了します。
このコマンドをOracle ASMクライアント・クラスタ内で発行した場合、Oracle ASMはローリング・パッチ・モードに移行されません。