データベース以外のリソース(アプリケーション・サーバーなど)をホスティングするためのサーバー・プールをOracle Clusterwareに追加するには、crsctl add serverpool
コマンドを使用します。
crsctl add serverpool server_pool_name {-file file_path | -attr "attr_name=attr_value[,attr_name=attr_value[,...]]"} [-i] [-f]
表E-28 crsctl add serverpoolコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_pool_name
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短く、わかりやすいサーバー・プール名。サーバー・プール名には、254文字の制限があり、プラットフォームでサポートされているすべての文字(感嘆符(!)、チルダ(~)および空白を除く)を使用できます。サーバー・プール名の先頭をピリオドまたはoraにすることはできません。 |
-file file_path
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サーバー・プールを定義する属性ファイルへの完全修飾されたパス。 |
attribute_name
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サーバー・プールを管理するのにOracle Clusterwareが使用するサーバー・プール属性の名前で、前に
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attribute_value
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サーバー・プール属性の値。 注意: -attr "MAX_SIZE=30, IMPORTANCE=3" |
-i |
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-f |
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関連項目:
サーバー・プールおよびサーバー・プール属性の詳細は、「サーバー・プールの動作方法」を参照してください。
server_pool_name
パラメータは必須です。
属性名/値ペアの属性値にカンマが含まれる場合、値は一重引用符(''
)で囲む必要があります。
oraで始まる名前を持つサーバー・プールはOracleのサーバー・プールであるため、これらのサーバー・プールにはこのコマンドを使用しないでください。
このコマンドを実行すると、新しい構成に適合するように、Oracle Clusterwareによって他のサーバーがサーバー・プール間で再配置されることがあります。
このコマンドは、root
またはクラスタ管理者で実行する必要があります。
データベース以外のリソースをホスティングするサーバー・プールを作成するには、crsctl add serverpool
コマンドを使用します。Oracle Databaseをホスティングするサーバー・プールを作成するには、SRVCTLコマンド・ユーティリティを使用します。
関連項目:
SRVCTLコマンド・ユーティリティを使用したサーバー・プールの作成の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。
例1
サーバーの最大サイズが5であるtestsp
というサーバー・プールを追加するには、root
またはOracle Clusterwareインストール所有者として次のコマンドを実行します。
# crsctl add serverpool testsp -attr "MAX_SIZE=5"
例2
sp1
サーバー・プールの属性値を行ごとに記載したsp1_attr
ファイルを作成します。次に例を示します。
IMPORTANCE=1 MIN_SIZE=1 MAX_SIZE=2 SERVER_NAMES=node3 node4 node5 PARENT_POOLS=Generic EXCLUSIVE_POOLS=testsp ACL=owner:oracle:rwx,pgrp:oinstall:rwx,other::r--
入力としてsp1_attr
ファイルを使用してsp1
サーバー・プールを作成するには、次のコマンドを使用します。
$ crsctl add serverpool sp1 -file /tmp/sp1_attr