プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

crsctl add serverpool

データベース以外のリソース(アプリケーション・サーバーなど)をホスティングするためのサーバー・プールをOracle Clusterwareに追加するには、crsctl add serverpoolコマンドを使用します。

構文

crsctl add serverpool server_pool_name {-file file_path | 
    -attr "attr_name=attr_value[,attr_name=attr_value[,...]]"} [-i] [-f]

パラメータ

表E-28 crsctl add serverpoolコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
server_pool_name

短く、わかりやすいサーバー・プール名。サーバー・プール名には、254文字の制限があり、プラットフォームでサポートされているすべての文字(感嘆符(!)、チルダ(~)および空白を除く)を使用できます。サーバー・プール名の先頭をピリオドまたはoraにすることはできません。

-file file_path

サーバー・プールを定義する属性ファイルへの完全修飾されたパス。

attribute_name

サーバー・プールを管理するのにOracle Clusterwareが使用するサーバー・プール属性の名前で、前に-attrフラグを付けます。使用可能な属性名は次のとおりです。

  • IMPORTANCE

  • MIN_SIZE

  • MAX_SIZE

  • SERVER_NAMES

  • PARENT_POOLS

  • EXCLUSIVE_POOLS

  • ACL

  • SERVER_CATEGORY

attribute_value

サーバー・プール属性の値。

注意: attribute_nameパラメータおよびattribute_valueパラメータは、カンマで区切って二重引用符("")で囲む必要があります。次に例を示します。

-attr "MAX_SIZE=30, IMPORTANCE=3"
-i

-iを指定すると、Oracle Clusterwareでリクエストをすぐに処理できない場合にコマンドが失敗します。

-f

-fパラメータを指定すると、Oracle Clusterwareでは別のサーバー・プール内のサーバーで実行中のリソースが停止され、追加対象のサーバー・プールにそのサーバーが再配置されます。-fパラメータを指定しない場合、Oracle Clusterwareでは、サーバー・プールを作成した結果、追加対象のサーバー・プールにサーバーを渡す別のサーバー・プール内のサーバーで、リソースが停止されるかどうかがチェックされます。その場合、Oracle Clusterwareではcrsctl add serverpoolコマンドが拒否されます。

関連項目:

サーバー・プールおよびサーバー・プール属性の詳細は、サーバー・プールの動作方法を参照してください。

使用上の注意

  • server_pool_nameパラメータは必須です。

  • 属性名/値ペアの属性値にカンマが含まれる場合、値は一重引用符('')で囲む必要があります。

  • oraで始まる名前を持つサーバー・プールはOracleのサーバー・プールであるため、これらのサーバー・プールにはこのコマンドを使用しないでください。

  • このコマンドを実行すると、新しい構成に適合するように、Oracle Clusterwareによって他のサーバーがサーバー・プール間で再配置されることがあります。

  • このコマンドは、rootまたはクラスタ管理者で実行する必要があります。

  • データベース以外のリソースをホスティングするサーバー・プールを作成するには、crsctl add serverpoolコマンドを使用します。Oracle Databaseをホスティングするサーバー・プールを作成するには、SRVCTLコマンド・ユーティリティを使用します。

    関連項目:

    SRVCTLコマンド・ユーティリティを使用したサーバー・プールの作成の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

例1

サーバーの最大サイズが5であるtestspというサーバー・プールを追加するには、rootまたはOracle Clusterwareインストール所有者として次のコマンドを実行します。

# crsctl add serverpool testsp -attr "MAX_SIZE=5"

例2

sp1サーバー・プールの属性値を行ごとに記載したsp1_attrファイルを作成します。次に例を示します。

IMPORTANCE=1
MIN_SIZE=1
MAX_SIZE=2
SERVER_NAMES=node3 node4 node5
PARENT_POOLS=Generic
EXCLUSIVE_POOLS=testsp
ACL=owner:oracle:rwx,pgrp:oinstall:rwx,other::r--

入力としてsp1_attrファイルを使用してsp1サーバー・プールを作成するには、次のコマンドを使用します。

$ crsctl add serverpool sp1 -file /tmp/sp1_attr