高速ホーム・プロビジョニング・クライアントは、クラウド環境におけるすべてのサーバーにインストールされたOracle Grid Infrastructureの一部です。ユーザーは、Oracleホームのデプロイのリクエストや使用可能なゴールド・イメージのリスト表示といったタスクを実行するために、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントで操作を行います。ユーザーがゴールド・イメージを指定してOracleホームをリクエストすると、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントは、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーと通信してそのリクエストを渡します。高速ホーム・プロビジョニング・サーバーがリクエストを処理します。具体的には、ゴールド・イメージの作業用コピーをインスタンス化し、Oracle ACFS (推奨)、別のローカル・ファイル・システムまたはNFSを使用して、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントで利用できるようにします。
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントの機能:
Oracle ACFSを使用して、ローカル・ホームとして迅速にプロビジョニングできる作業用コピーを格納します。新しいホームは、Oracle ACFSスナップショットを使用してすぐに作成したり元に戻したりすることができます。
注意:
Oracle ACFS以外のローカル・ファイル・システムも使用できます。
高速ホーム・プロビジョニング・サーバーの使用可能なホームのリストを提供します。
高速ホーム・プロビジョニング・サーバーからの高可用性NFS (HANFS)マウントを、作業用コピーとして高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・クラスタにプロビジョニングできます。
NFSホーム・クライアントは、Oracle ACFSがインストールされていない高速ホーム・プロビジョニング・クライアントですが、NFSプロトコルを介して高速ホーム・プロビジョニング・サーバーにアクセスすることもできます。NFSプロトコル環境では、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントの可用性を高めるために、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーに可用性の高いNFSサーバーを構成する必要があります。
関連項目:
詳細は、「高速ホーム・プロビジョニング・クライアントの作成」を参照してください