ユーザーは、Oracleホームのデプロイのリクエストやゴールド・イメージの問合せといったタスクを実行するために、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントで操作を行います。
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを作成するには、次の手順を実行します。
root
ユーザーとして次のようにHAVIPを作成します。# srvctl add havip -id id -address {host_name | ip_address}
ホスト名、IPv4またはIPv6 IPアドレスのいずれかを指定できます。HAVIPに指定するIPアドレス、または指定したホスト名から解決されるアドレスが、このコマンドを実行するときに使用中であってはいけません。
注意:
可用性の高いVIPは、高速ホーム・プロビジョニング・サーバー・クラスタで構成されているデフォルトのネットワークと同じサブネットに所属している必要があります。次のコマンドを実行することによって、サブネットを取得できます。
srvctl config network -netnum network_number
関連項目:
これらのSRVCTLコマンドの詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。
$ rhpctl add client -client client_cluster_name -toclientdata path
RHPCTLによって、-toclientdata
フラグの後に指定するディレクトリ・パスに、クライアント・データ・ファイルが作成されます。クライアント・データ・ファイルの名前はclient_cluster_name
.xml
です。
注意:
client_cluster_name
は一意で、手順4を実行するクライアント・クラスタのクラスタ名と一致する必要があります。
関連項目:
rhpctl add client
コマンドの詳細は、「高速ホーム・プロビジョニングおよびサーバー制御コマンド・リファレンス」を参照してください。
root
として実行し、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを作成します。# srvctl add rhpclient -clientdata path_to_client_data [-diskgroup disk_group_name -storage base_path]
作業用コピーをこのクラスタのOracle ACFS記憶域にプロビジョニングする場合、そのためのディスク・グループをすでに作成しているときは、そのディスク・グループを前のコマンドに指定します。このケースでは記憶域のパスも指定してください。これは、作業用コピーを格納するためのOracle ACFSファイル・システムを作成するときに、すべてのマウント・ポイントのベース・パスとして使用されます。
注意:
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントでディスク・グループを一度構成すると、高速ホーム・プロビジョニング・クライアント構成からディスク・グループを削除したり変更したりすることはできません。いずれか(変更または削除)を実行するには、srvctl remove client
コマンドを使用して高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを完全に削除するしかありません。その後、必要であれば別のディスク・グループを使用して追加します。高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを削除する前には、そのクラスタから登録済のすべてのユーザーを削除し、そのクラスタにプロビジョニングされたすべての作業用コピーを削除してください。
$ srvctl start rhpclient
$ srvctl status rhpclient