CVUを使用して、インストールに関するシステムの前提条件が満たされているかどうかを確認できます。既存のOracleソフトウェア・インストールがあるシステムにOracle Database 12cソフトウェアをインストールする場合に、このオプションを使用します。このオプションを使用する際には、次の点に注意してください。
インストールの実行に使用する予定のユーザー・アカウントでCVUを実行する必要があります。CVUはroot
では実行できず、また、インストールを実行するユーザー以外のユーザーでCVUを実行すると、インストールまたはその他の構成チェックに対してユーザーおよびグループの構成の正確さが保証されません。
クラスタ全体のステータスのチェックを完了するには、その前にすべてのクラスタ・ノードでSSHを構成する必要があります。インストーラを使用してSSHの構成を実行するか、またはユーザー自身がクラスタ内のすべてのノード間でSSHの構成を実行できます。CVUを使用して、SSH接続を構成する修正スクリプトを生成することもできます。
CVUでは完了しておく必要があるインストール前の手順を検出することができますが、インストール前のタスクは実行できません。
完了しているインストール前の手順、および実行する必要のあるインストール前の手順を確認するには、次の構文を使用します。必要に応じて、-fixup
を指定してコマンドを実行し、カーネルの構成タスクを実行するfixupスクリプトを生成します。
$ ./runcluvfy.sh stage -pre crsinst -fixup -n node_list
前述の構文例のnode_list
変数には、クラスタ内のノードの名前をカンマで区切って指定します。Windowsの場合、カンマで区切られたノードのリストは二重引用符(""
)で囲む必要があります。
たとえば、マウントポイントが/mnt/dvdrom/
で、ノードがnode1
、node2
およびnode3
のクラスタの場合は、次のようにコマンドを入力します。
$ cd /mnt/dvdrom/ $ ./runcluvfy.sh stage -pre crsinst -fixup -n node1,node2,node3
CVUのレポートを確認して、必要に応じて追加の手順を実行します。
関連項目:
製品のインストールの詳細は、ご使用のプラットフォーム固有のインストレーション・ガイドを参照してください。