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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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cluvfy comp admprv

cluvfy comp admprvコマンドを使用し、-oパラメータで指定された操作に必要な管理権限を、ノード・リストに指定したすべてのノードでチェックします。操作は相互に排他的であり、一度に1つの操作しか指定できません。

構文

LinuxおよびUNIXプラットフォームの場合:

cluvfy comp admprv [-n node_list] -o user_equiv [-sshonly] |
  -o crs_inst [-asmgrp asmadmin_group] [-asmdbagrp asmdba_group] [-orainv orainventory_group]
  [-fixup] [-fixupnoexec] [-method {sudo -user user_name [-location directory_path] | root}] 
  | -o db_inst [-osdba osdba_group] [-fixup] [-fixupnoexec]
  [-method {sudo -user user_name [-location dir_path] | root}] | 
  -o db_config -d oracle_home [-fixup] [-fixupnoexec]
  [-method {sudo -user user_name [-location directory_path] | root}] [-verbose]

Windowsプラットフォームの場合:

cluvfy comp admprv [-n node_list] | -o user_equiv | -o crs_inst [-fixup] [-fixupnoexec]
  | -o db_inst [-fixup] [-fixupnoexec] | -o db_config -d oracle_home [-fixup] [-fixupnoexec]
 [-verbose]

パラメータ

表A-3 cluvfy comp admprvコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-n node_list

検証を行う非ドメイン修飾ノード名のカンマ区切りリストです。

このオプションを指定しない場合、CVUは、ローカル・ノードのみをチェックします。

-o user_equiv [-sshonly]

ノード間のユーザー等価関係をチェックします。LinuxおよびUNIXプラットフォームでは、このコマンドはsshを使用してユーザー等価関係を検証します。

-o crs_inst [-asmgrp asmadmin_group]
[-asmdbagrp asmdba_group]
[-orainv orainventory_group]

Oracle Clusterwareをインストールするための管理権限をチェックします。必要に応じて、次の情報を指定できます。

  • -asmgrp: OSASMグループの名前を指定します。デフォルトはasmadminです。
  • -asmdbagrp: ASMDBAグループの名前を指定します。デフォルトはasmdbaです。
  • -orainv: Oracle Inventoryグループの名前を指定します。デフォルト値はoinstallです。
-o db_inst [-osdba osdba_group]

Oracle RACデータベースをインストールするための管理権限をチェックします。必要に応じて、次の情報を指定できます。

  • -osdba: OSDBAグループの名前です。デフォルトはdbaです。
-o db_config -d oracle_home

Oracle RACデータベースを作成または構成するための管理権限をチェックします。Oracle RACデータベースのOracleホームの場所を指定します。

-fixup

検証が失敗した場合に、可能であればCVUでfixupの指示を生成することを指定します。

-fixupnoexec

検証が失敗した場合に、CVUで修正データを生成し、生成された修正を手動で実行するための指示を表示するように指定します。

-method {sudo -user user_name
 [-location dir_path] | root}

rootユーザー・アクセスの権限委任方法がsudorootかを指定します。sudoを指定すると、root権限ですべてのノードにアクセスするためにユーザー名を指定する必要があります。必要に応じて、sudo実行可能ファイルのファイル・システムのフルパスも指定します。

-verbose

CVUは詳細な出力を表示します。

使用上の注意

  • デフォルトでは、等価関係のチェックでは、Xフォワードを無効にしているかどうか、環境変数DISPLAYを適切に設定しているかどうかなど、X-Windows構成の検証は行われません。

    ユーザー等価関係のチェックでX-Windowsについて検証するには、cluvfy comp admprv -o user_equivコマンドを実行する前にCV_HOME/cv/admin/cvu_configディレクトリに存在する構成ファイルでCV_XCHK_FOR_SSH_ENABLEDキーをTRUEに設定します。

例1: Oracle Clusterwareのインストールに必要な権限の検証

次のコマンドを実行すると、Oracle Clusterwareのインストールに必要な権限が、ノードracnode1およびracnode2で構成されているかどうかを検証できます。

cluvfy comp admprv -n racnode1,racnode2 -o crs_inst -verbose

例1: Oracle RACデータベースの管理権限の検証

次のコマンドを実行すると、C:\app\oracle\product\11.2.0\dbhome_1 Oracleホーム・ディレクトリを使用しているOracle RACデータベースの作成または変更に必要な権限を検証し、その権限を構成するスクリプトを生成できます。

cluvfy comp admprv -n racnode1,racnode2 -o db_config -d C:\app\oracle\product\11.2.0\dbhome_1 -fixup -verbose