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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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水平ロール区分の構成

crsctl setpermコマンドを使用して、サーバー・プール、リソースまたはその両方に割り当てられるACLを使用した水平ロール区分を構成します。CRSCTLユーティリティは、パスGrid_home/binにあります(Grid_homeは、クラスタ・ホームのOracle Grid Infrastructureです)。

コマンドには次の構文を使用し、アクセス制御(ACL)文字列はイタリックで示します。

crsctl setperm {resource | type | serverpool} name {-u acl_string | 
-x acl_string | -o user_name | -g group_name}

フラグ・オプションは、次のとおりです。

  • -u: エンティティACLの更新

  • -x: エンティティACLの削除

  • -o: エンティティ所有者の変更

  • -g: エンティティ・プライマリ・グループの変更

ACL文字列は、次のとおりです。

{ user:user_name[:readPermwritePermexecPerm]   |
     group:group_name[:readPermwritePermexecPerm] |
     other[::readPermwritePermexecPerm] }

説明:

  • user: ユーザーACL(指定したユーザーに付与されるアクセス権限)を指定します。

  • group: グループACL(指定したグループ・メンバーに付与される権限)を指定します。

  • other: 他のACL(特定のアクセス権限は付与されないユーザーまたはグループに付与されるアクセス権)を指定します。

  • readperm: 読取り権限の場所(rは権限を付与、-は権限を禁止)

  • writeperm: 書込み権限の場所(wは権限を付与、-は権限を禁止)

  • execperm: 実行権限の場所(xは権限を付与、-は権限を禁止)

たとえば、グループpersonnelに対して、psftというサーバー・プール上の権限を設定し、管理ユーザーが読取り/書込み/実行権限を持ち、personnelグループのメンバーが読取り/書込み権限を持ち、グループ以外のユーザーにはアクセス権が付与されないようにするには、次のコマンドをrootユーザーとして入力します。

# crsctl setperm serverpool psft -u user:personadmin:rwx,group:personnel:rw-,
  other::---