Oracleでは、アウトオブプレース・アップグレードがサポートされます。これは、Oracle Clusterware 12cが専用の新しいGridホームを持つ必要があるためです。Oracle Clusterware 12cの場合、Oracleでは、インプレースまたはアウトオブプレース・パッチ適用がサポートされます。Oracleでは、インプレース・パッチ適用についてはパッチ・バンドルおよび個別パッチがサポートされていますが、アウトオブプレース・アップグレードについてはパッチ・セットおよびメジャー・ポイント・リリースのみがサポートされています。
インプレース・パッチ適用によって、Oracle Clusterwareソフトウェアは同じGridホームの新しいバージョンに置き換えられます。アウトオブプレース・アップグレードの場合は、同じソフトウェアの両方のバージョンがノードに同時に存在しますが(Gridホームは異なる)、アクティブなバージョンは1つのみです。
ローリング・アップグレードでは、停止時間が回避され、ソフトウェアが新しいバージョンにアップグレードされる間、Oracle Clusterwareの連続的な可用性が確保されます。Oracle Clusterware 12cにアップグレードすると、Oracle ClusterwareおよびOracle ASMバイナリは、Oracle Grid Infrastructureという単一バイナリとしてインストールされます。Oracle Clusterwareは、Oracle Clusterware 10gおよびOracle Clusterware 11gからローリング方式でアップグレードできますが、Oracle ASMはOracle Database 11gリリース1(11.1)からの場合のみローリング方式でアップグレードできます。
Oracleでは、クラスタの一部のノードが停止している場合の強制アップグレードがサポートされます。
関連項目:
Oracle Clusterwareのアップグレード手順の詳細は、プラットフォーム固有の『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』を参照してください。