CVUの構成ファイルを使用して、CVUの実行のための特定の入力を定義できます。構成ファイルのパスは、Grid_home/cv/admin/cvu_config(Windowsプラットフォームの場合はStaging_area\clusterware\stage\cvu\cv\admin)です。このファイルをテキスト・エディタを使用して変更できます。CVUへの入力は、キー・エントリの形式で定義されています。CVUの構成ファイルを変更する場合、次の規則に従う必要があります。
キー・エントリの構文はname=valueです。
各キー・エントリおよびキーに割り当てられた値は、1つのみのプロパティを定義します。
シャープ記号(#)で始まる行はコメント行であり、無視されます。
name=valueという構文に従っていない行は無視されます。
CVUによってサポートされるキーのリストを次に示します。
CV_NODE_ALL: Oracle Clusterwareがインストールされていない場合に選択する必要があるノードのリストを指定します。デフォルトでは、このエントリはコメント・アウトされています。
CV_ORACLE_RELEASE: 検証を実行する必要がある特定のOracleリリース(10.1、10.2、11.1、11.2または12.1)を指定します。これを設定すると、-r releaseオプションが適用される場合であっても、このオプションを使用する必要がなくなります。デフォルト値は12.1です。
CV_RAW_CHECK_ENABLED: TRUEに設定すると、LinuxおよびUNIXシステム上の共有ディスクのアクセス性チェックが有効になります。この共有ディスクのアクセス性チェックには、すべてのノード上にcvuqdisk RPMパッケージ・マネージャ(rpm)がインストールされていることが必要です。デフォルトでは、このキーはTRUEに設定されており、共有ディスクのチェックが有効になっています。
CV_ASSUME_DISTID: このプロパティは、CVUが特定のプラットフォームまたは配布を検出またはサポートできない場合に使用されます。CVUが無効になる可能性があるため、このプロパティを変更することはお薦めしません。
CV_XCHK_FOR_SSH_ENABLED: TRUEに設定すると、sshを使用してユーザー等価関係を検証するためのX-Windowsチェックが有効になります。デフォルトでは、このエントリはコメント・アウトされており、X-Windowsチェックは無効になっています。
ORACLE_SRVM_REMOTECOPY: 設定すると、scpまたはrcpコマンドの位置を指定してCVUのデフォルト値が上書きされます。デフォルトでは、このエントリはコメント・アウトされており、CVUは/usr/bin/scpおよび/usr/sbin/rcpを使用します。
ORACLE_SRVM_REMOTESHELL: 設定すると、sshコマンドの位置を指定してCVUのデフォルト値が上書きされます。デフォルトでは、このエントリはコメント・アウトされており、ツールは/usr/sbin/sshを使用します。
CV_ASSUME_CL_VERSION: デフォルトで、コマンドライン解析機能は、コマンドライン構文の使用方法の表示および構文の検証にcrs activeversionを使用します。このプロパティを使用して、コマンドライン構文の表示および検証用にcrs activeversion以外のバージョンを渡します。デフォルトでは、このエントリはコメント・アウトされています。
CVUは構成ファイルに定義されたキー・エントリを検出できない場合、CVUはキーの名前に一致する環境変数を検索します。環境変数が設定されている場合、CVUはその値を使用し、環境変数が設定されていない場合、CVUはこのエンティティのデフォルト値を使用します。