CVUには、Oracleソフトウェアをインストールする前に使用するruncluvfy.sh
(Windowsではruncluvfy.bat
)と、cluvfy
(Windowsではcluvfy.bat
)の2つのスクリプトが含まれており、これらはGrid_home
/bin
ディレクトリに格納されています。runcluvfy.sh
スクリプトには一時変数の定義が含まれており、これによって、Oracle Grid InfrastructureまたはOracle Databaseをインストールする前の実行が可能になります。Oracle Grid Infrastructureのインストール後には、cluvfy
コマンドを使用して前提条件をチェックし、その他のシステム準備状態チェックを実行します。
注意:
Oracle Universal Installerは、Oracleソフトウェアのインストール時に、cluvfy
を実行してすべての前提条件をチェックします。
Oracleソフトウェアをインストールする前に、次のようにソフトウェア・インストール・メディアのマウントポイント・パスからruncluvfy.sh
を実行してください。
cd /mountpoint ./runcluvfy.sh options
前述の例で、options
変数は選択したCVUコマンド・オプションを表します。次に例を示します。
$ cd /mnt/dvdrom $ ./runcluvfy.sh comp nodereach -n node1,node2 -verbose
CVUコマンドを入力すると、テストのサマリーが表示されます。インストール前には、CVUコマンドに-verbose
引数を使用して詳細な出力を取得することをお薦めします。-verbose
引数を指定すると、個々のチェックの詳細な出力が生成されます。適用可能な場合は、各ノードの結果が表レイアウトで表示されます。
cluvfy
コマンドを使用して、CVUコマンドライン・ツールを実行します。cluvfy
を使用しても、クラスタ環境またはインストールされたソフトウェアに悪影響を及ぼすことはありません。cluvfy
コマンドは、Oracle Clusterwareのインストール前を含む任意のタイミングで実行できます。実際には、CVUは、ハードウェアおよびオペレーティング・システムが稼働するとすぐに使用できるように設計されています。ノード上のOracle Clusterwareを必要とするコマンドを実行したときにそのノード上にOracle Clusterwareがまだインストールされていない場合には、CVUはエラーをレポートします。
CVUコマンドとともに使用するノード・リストは、ドメインを含まないホスト名のカンマ区切りのリストである必要があります。CVUがノード・リストを処理する際にはドメインは無視されます。ドメイン情報を削除した後、CVUのコマンド・エントリに重複するノード・エントリがある場合には、CVUは重複するノード・エントリを削除します。
ネットワーク接続の検証では、CVUコマンドラインでインタフェースを指定しない場合、CVUによって、すべての使用可能なネットワーク・インタフェースが検出されます。記憶域のアクセス性の検証では、コマンドラインで特定の記憶域のIDを指定しない場合、CVUはサポートされるすべての記憶域タイプの共有記憶域を検出します。使用可能な場合、Oracle ClusterwareのホームもCVUにより検出されます。
関連項目:
使用方法のセキュリティ情報は、「権限およびセキュリティ」を参照してください。