ネットワークにDHCPサーバーが存在すること、および必要なIPアドレス数を提供できるかどうかを検証するには、cluvfy comp dhcp
コンポーネント検証コマンドを使用します。必要なIPアドレス数は次のように計算されます。
3つのSCAN VIP(クラスタのサイズにかかわらず必要)
-n
オプションで指定するノードごとに1つのノードVIP
-vipresname
オプションで指定するアプリケーションVIPリソースごとに1つのアプリケーションVIP
この検証では、DHCPサーバーの応答時間も検証します。
cluvfy comp dhcp -clustername cluster_name [-vipresname application_vip_resource_name] [-port dhcp_port] [-n node_list] [-method {sudo -user user_name [-location directory_path] | root}] [-networks network_list] [-verbose]
表A-9 cluvfy comp dhcpコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-clustername cluster_name
|
DHCPの整合性を確認するクラスタの名前です。 |
-vipresname application_vip_resource_name
|
アプリケーションVIPリソースの名前のカンマ区切りリスト。 |
-port dhcp_port
|
DHCPパッケージの送信先ポート。デフォルトのポートは67です。 |
-n node_list
|
検証を行う非ドメイン修飾ノード名のカンマ区切りリストです。 このオプションを指定しない場合、CVUは、ローカル・ノードのみをチェックします。 |
-method {sudo -user user_name [-location directory_path] | root} |
rootユーザー・アクセスの権限委任方法が |
-networks network_list
|
CVUでチェックするクラスタのネットワーク分類をスラッシュ( この形式では、 |
-verbose |
CVUは詳細な出力を表示します。 |
このコマンドは、root
で実行する必要があります。
DHCP提供のIPアドレスを使用するように構成されたデフォルト・ネットワークOracle Clusterwareリソースがオンラインになっている場合は、このチェックを実行しないでください(VIPがリリースされ、クラスタがオンラインになってからDHCPによってIPが提供されているため、DHCPサーバーへの負荷を倍増させる必要がないためです)。
このチェックはローカル・ノードで実行します。これは、ノード・リストに指定されたすべてのノードで実行する他のCVUコマンドとは異なります。この結果、-n
オプションで指定したノード・リストにローカル・ノードが含まれなくても、エラー・メッセージがローカル・ノードに報告されます。
このコマンドを実行する前に、ネットワーク・リソースがオフラインであることを確認します。必要に応じて、srvctl stop nodeapps
コマンドを使用してネットワーク・リソースをオフラインにします。
関連項目:
srvctl stop nodeappsコマンドの詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。