ノードが停止し、このノードがクラスタの唯一のメンバーであるときにクラスタ構成を変更した場合は、OCRを修復する必要がある場合があります。OCRの修復は、OCRの場所の追加、削除または置換のいずれかに関連します。たとえば、現行のOracle RACクラスタの一部であるノードのいずれかが停止している場合、停止しているノードでOCR構成を更新し、そのノードが再起動された後に再びクラスタに参加できるようにする必要があります。再起動されたノードでroot
として次のコマンド構文を使用し、destination_file
または+
ASM_disk_group
のいずれかを使用して、現行のターゲットのOCRの場所を示します。
ocrconfig -repair -replace current_OCR_location -replacement target_OCR_location
この操作では、このコマンドを実行したノードのOCRのみが変更されます。たとえば、OCRの場所が/dev/sde1
である場合、ノードでコマンド構文ocrconfig -repair -add /dev/sde1
を実行すると、そのノードのOCRが修復されます。
注意:
Oracleクラスタ・レディ・サービス・デーモンが実行されているノードでは、OCR構成を修復できません。
ocrconfig -repair
を使用して、停止しているノードのOCRを修復する場合、他のノードのOCRファイル名と同様の(大/小文字が区別される)OCRファイル名を指定する必要があります。
ocrconfig -add | -repair | -replace
コマンドを実行する場合は、追加するデバイス、ファイルまたはOracle ASMディスク・グループにアクセスできる必要があります。これはデバイスが存在する必要があることを意味します。空(0バイト)のOCRの場所を作成するか、またはOracle ASMディスク・グループが存在し、マウントされている必要があります。
関連項目:
OCRCONFIGコマンドの詳細は、「OCRCONFIGコマンド・リファレンス」を参照してください。
Oracle ASMディスク・グループ管理の詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。