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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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投票ファイルのリストア

すべての投票ファイルが破損している場合は、次のようにリストアできます。

  1. 必要に応じて、Oracle Cluster Registryのリストアで説明するとおり、OCRをリストアします。

    この手順が必要なのは、OCRがOracle ASM上に存在し、ディスク・グループが使用できなくなっている場合など、OCRも破損しているか、または使用できない場合のみです。

    関連項目:

    Oracle ASMディスク・グループの管理の詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。

  2. 次のコマンドを1つのノードのみからrootとして実行し、Oracle Clusterwareスタックを排他モードで起動します。この場合、投票ファイルが存在したり、使用可能である必要はありません。
    # crsctl start crs -excl
    
  3. crsctl query css votediskコマンドを実行して、現在定義されている、次のような投票ファイルのリストを取得します。
    $ crsctl query css votedisk
    --  -----    -----------------                --------- ---------
    ##  STATE    File Universal Id                File Name Disk group
     1. ONLINE   6f57843d89464c46ea747362e8a3fa43 (/dev/sdb1) [DATA]
     2. ONLINE   7c54856e98474f61bf349401e7c9fb95 (/dev/sdc1) [DATA]
     3. ONLINE   9c46232b76234f61fc934673d5c8ec59 (/dev/sdd1) [DATA]
    

    このリストは、すべての投票ファイルが破損していたり、投票ファイルにステータス3またはOFFとマーク付けされているエントリが存在する可能性がある場合は、空であることがあります。

  4. 投票ファイルの格納場所に応じて、次のいずれかの方法を実行します。
    • 投票ファイルがOracle ASMに格納される場合は、次のコマンドを実行して、指定したOracle ASMディスク・グループに投票ファイルを移行します。

      crsctl replace votedisk +asm_disk_group
      

      投票ファイルの移行先のOracle ASMディスク・グループは、Oracle ASMに存在する必要があります。このコマンドは、投票ファイルがOracle ASMに格納されていても、他のストレージ・デバイスに格納されていても使用できます。

    • Oracle ASMに投票ファイルを格納していなかった場合は、前の手順で取得したファイル・ユニバーサル識別子(FUID)を使用して、次のコマンドを実行します。

      $ crsctl delete css votedisk FUID
      

      次のコマンドを実行して、投票ファイルを追加します。

      $ crsctl add css votedisk path_to_voting_disk
      
  5. rootとしてOracle Clusterwareスタックを停止します。
    # crsctl stop crs

    注意:

    Oracle Clusterwareスタックが排他モードで実行されている場合は、-fオプションを使用してスタックを強制的に停止します。

  6. rootとしてOracle Clusterwareスタックを通常モードで再起動します。
    # crsctl start crs