この手順が必要なのは、OCRがOracle ASM上に存在し、ディスク・グループが使用できなくなっている場合など、OCRも破損しているか、または使用できない場合のみです。
関連項目:
Oracle ASMディスク・グループの管理の詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。
root
として実行し、Oracle Clusterwareスタックを排他モードで起動します。この場合、投票ファイルが存在したり、使用可能である必要はありません。# crsctl start crs -excl
crsctl query css votedisk
コマンドを実行して、現在定義されている、次のような投票ファイルのリストを取得します。$ crsctl query css votedisk -- ----- ----------------- --------- --------- ## STATE File Universal Id File Name Disk group 1. ONLINE 6f57843d89464c46ea747362e8a3fa43 (/dev/sdb1) [DATA] 2. ONLINE 7c54856e98474f61bf349401e7c9fb95 (/dev/sdc1) [DATA] 3. ONLINE 9c46232b76234f61fc934673d5c8ec59 (/dev/sdd1) [DATA]
このリストは、すべての投票ファイルが破損していたり、投票ファイルにステータス3
またはOFF
とマーク付けされているエントリが存在する可能性がある場合は、空であることがあります。
投票ファイルがOracle ASMに格納される場合は、次のコマンドを実行して、指定したOracle ASMディスク・グループに投票ファイルを移行します。
crsctl replace votedisk +asm_disk_group
投票ファイルの移行先のOracle ASMディスク・グループは、Oracle ASMに存在する必要があります。このコマンドは、投票ファイルがOracle ASMに格納されていても、他のストレージ・デバイスに格納されていても使用できます。
Oracle ASMに投票ファイルを格納していなかった場合は、前の手順で取得したファイル・ユニバーサル識別子(FUID)を使用して、次のコマンドを実行します。
$ crsctl delete css votedisk FUID
次のコマンドを実行して、投票ファイルを追加します。
$ crsctl add css votedisk path_to_voting_disk
root
としてOracle Clusterwareスタックを停止します。# crsctl stop crs
注意:
Oracle Clusterwareスタックが排他モードで実行されている場合は、-f
オプションを使用してスタックを強制的に停止します。
root
としてOracle Clusterwareスタックを通常モードで再起動します。# crsctl start crs