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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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Oracle Flex Clusterの概要

Oracle Flex Cluster構成にインストールされるOracle Grid Infrastructureは、拡張性のある動的で強力なノードのネットワークです。Oracle Flex Clusterは、多数のノードを持つOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースなどの様々なアプリケーションにプラットフォームを提供します。Oracle Flex Clusterでは、高可用性のために調整および自動化が必要な他のサービス・デプロイメントのプラットフォームも提供されます。

Oracle Flex Cluster内のすべてのノードは、単一のOracle Grid Infrastructureクラスタに属します。このアーキテクチャでは、様々なサービス・レベル、負荷、障害のレスポンス、およびリカバリに対処するために、アプリケーション・ニーズに基づいてリソースのデプロイメントに対するポリシー決定が集中管理されます。

Oracle Flex Clusterには、ハブおよびスポーク・アーキテクチャに配置される2つのタイプのノード(ハブ・ノードおよびリーフ・ノード)が含まれます。Oracle Flex Cluster内のハブ・ノードの最大数は64です。リーフ・ノードの数は、さらに多くできます。ハブ・ノードおよびリーフ・ノードでは、様々なタイプのアプリケーションをホストできます。

ハブ・ノードは、接続が強固であり、共有ストレージに直接アクセスできる点で、Oracle Clusterwareの標準クラスタ構成におけるOracle Grid Infrastructureノードに類似しています。Oracle Flex Cluster構成では、Oracle Grid Infrastructureに関係なく共有ストレージをリーフ・ノードに提供できます。

リーフ・ノードは、共有記憶域への直接アクセスが必要なく、かわりにハブ・ノードを介してデータを要求する点が、標準のOracle Grid Infrastructureノードと異なります。ハブ・ノードは、クラスタ・メンバー・ノードとしてリーフ・ノードを一切必要とせずにOracle Flex Cluster構成で実行できますが、リーフ・ノードは最低1つのハブ・ノードを含むクラスタのメンバーである必要があります。

注意:

Oracle Flex Clusterをアップグレードする場合、最初にハブ・ノードをアップグレードし、アップグレード・プロセスの一環としてアップグレード済のハブ・ノードを起動しておくことをお薦めします。