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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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用語集

アクション・スクリプト

リソースのstart、stop、stopおよびcheckアクションを定義するスクリプト。startアクションはリソースの起動中に起動され、stopアクションはリソースを停止するために起動され、checkアクションはリソースの動作ステータスのチェック中に起動されます。

管理者管理

データベース・リソースを実行するサーバーをデータベース管理者が定義し、必要に応じてリソースを手動で配置します。これは、以前のリリースで使用されていた管理方法です。

エージェント

リソースを管理するためのエージェント・フレームワークおよびユーザー・コードを含むプログラム。

エージェント・フレームワーク

カスタマイズ・アプリケーションを管理するためにアプリケーション固有のコードをユーザーがプラグインできるようにするCライブラリ。

可用性ディレクティブ

クラスタに対してサーバーが削除または追加された際にシステムを再構成するためのOracle Clusterwareに対する指示。

カーディナリティ

リソースを同時に実行できるサーバーの数。

クライアント・クラスタ

マルチクラスタ環境では、クライアント・クラスタは、サーバー・クラスタを使用して名前を通知します。

クラスタ

エンド・ユーザーおよびアプリケーションからは1つのサーバーとして認識される、相互に接続された複数のコンピュータまたはサーバー。

クラスタ対応

クラスタウェアを使用してデプロイされるように設計されたアプリケーション。

クラスタ管理者

設定されたポリシーおよび権限に基づいてクラスタの特定部分を管理できる管理者。

クラスタ構成ポリシー

システムで定義されているサーバー・プールごとに1つのみの定義を含む、ポリシー管理クラスタ用のドキュメント。

クラスタ構成ポリシー・セット

1つ以上の構成ポリシーを含むクラスタに構成されているすべてのサーバー・プールの名前を定義するドキュメント。一度に有効にできるのは1つのポリシーのみですが、管理者は、ビジネスのニーズおよびシステムの要求に従って、様々な日付または時刻で有効になるように様々なポリシーを設定できます。

クラスタ状態モニター

オペレーティング・システムおよびクラスタ・リソースに関連する状態の悪化および障害を検出および分析します。

クラスタ・リソース

クラスタ環境を認識し、ノード間のスイッチオーバーとフェイルオーバーの対象となるリソース。

クラスタ時刻同期化サービス

クラスタ内のすべてのノードの内部クロックがすべて同期化されるようにする時刻同期メカニズム。

クラスタ検証ユーティリティ(CVU)

共有ストレージ・デバイス、ネットワーク構成、システム要件、Oracle Clusterware、グループ、ユーザーなどのOracle RACの様々なコンポーネントを検証するツール。

データベース・クラウド

高パフォーマンス、可用性、およびリソースの最適使用率を確保しながら、1つ以上のグローバル・サービスを提供する単一仮想サーバーに対して、グローバル・サービスおよびロード管理フレームワークによって統合されている一連のデータベース。

依存性

2つ以上のリソース間の関係、およびそれらの間で示される相互作用。

ディスク・グループ

Oracle ASMディスクは、Oracle ASMで1つの単位として管理されるディスクの集合です。ディスク・グループ内では、Oracle Databaseファイルのファイルシステム・インタフェースがOracle ASMにより公開されます。ディスク・グループ内に保存されたファイルの内容は、均等に分散されるか、またはストライプ化されるため、ホット・スポットがなくなり、ディスク間のパフォーマンスが均一になります。必要に応じて、ディスク・グループ内でOracle ASMファイルをミラー化することもできます。ディスク・グループ内のディスクのパフォーマンスは、RAWデバイスのパフォーマンスと同程度です。

動的ホスト構成プロトコル(DHCP)

インターネット・プロトコル・ネットワークにおける操作用の構成情報を取得するために、デバイス(DHCPクライアント)によって使用されるネットワーク・アプリケーション・プロトコル。このプロトコルによってシステム管理のワークロードが軽減され、手動操作をほとんどまたはまったく行わずに、デバイスをネットワークに追加できます。

fixupスクリプト

インストールの最小要件を満たしていない場合はOracle Universal Installerによって検知され、要件を満たしていないシステム構成の多くを解決するために、修正スクリプトと呼ばれるシェル・スクリプト・プログラムが作成されます。Oracle Universal Installerは不完全なタスクを検出すると、修正スクリプトを作成してから別のターミナル・セッションで修正スクリプトを実行するように求めます。特定のCVUコマンドで-fixupフラグを使用して、修正スクリプトを生成することもできます。

ゴールド・イメージ

ホーム固有の詳細情報が使用できないOracleホームにインストールされているソフトウェアのみのコピー。これにより、有効で使用可能なOracleホームとして機能させるために、Oracleホームのイメージを、新しいファイル・システム上の新しいホストに簡単にコピーできます。

一般にゴールド・イメージはアプリケーションに対応していますが、このドキュメントのコンテキストでは、ゴールド・イメージはOracle Databaseに対応しています。また、ゴールド・イメージは出荷ホームではなく、ゴールド・イメージをデプロイするときにOracle Universal Installerを実行する必要がないことを意味しています。

Gridホーム・クライアント

Gridホーム・クライアントは、ゴールド・イメージをプロビジョニングするための高速ホーム・プロビジョニング・サーバーをサブスクライブするリモートのOracle Grid Infrastructureクラスタです。

Oracle Grid Infrastructure

エンタープライズ・グリッド・アーキテクチャ用のインフラストラクチャを提供するソフトウェア。クラスタの場合、このソフトウェアにはOracle Clusterwareと Oracle ASM が含まれます。スタンドアロン・サーバーの場合、このソフトウェアにはOracle RestartとOracle ASMが含まれます。Oracle Database 12cでは、これらのインフラストラクチャ製品が組み合されて、Oracle Grid Infrastructureホーム(Grid_home)という1つのソフトウェア・インストールになっています。

グリッド・ネーミング・サービス(GNS)

委任を受けた標準DNSゾーン内のホスト名をそのゾーンのIPアドレスにマッピングすることで、ホスト名を解決する汎用サービスです。GNSを使用すると、Oracle RACデータベース・ノードに対して動的ホスト構成プロトコル(DHCP)によるアドレスが使用されるため、デプロイメントが容易になります。また、GNSでは、SCANリスナーから戻されたホスト名の解決も行われます。

ハブ・アンカー

1つ以上のリーフ・ノードのクラスタ・メンバーシップのための接続ポイントとして機能する、Oracle Flex Cluster内のハブ・ノード。リーフ・ノードは、単一ハブ・アンカーとハートビートを交換します。

ハブ・ノード

他のサーバーと密接続して、共有ディスクに直接アクセスする、Oracle Flex Cluster内のノード。

イメージ

高速ホーム・プロビジョニング・サーバーに存在する、Oracleデータベース・ホーム・ソフトウェアのマスター・コピー。

IPv4

インターネット・プロトコル・バージョン4。IPv4は、現在の標準のIPプロトコルです。IPv4は32ビット(4バイト)アドレスを使用します。通常、ドット区切りの10進数表記で表現されます。各オクテットの10進数の値は、192.168.2.22のようにピリオドで区切られます。

IPv6

インターネット・プロトコル・バージョン6。IPv4の後継として設計されたプロトコル。IPv6では、IPアドレスは通常、2001:0DB8:0000:0000:0000:0000:1428:57ABのように、コロンで区切られた8つのフィールドの16進数の値で表現されます。2001:DB8::1428:57ABのように、値が0のフィールドを圧縮することもできます。

リーフ・ノード

共有ストレージに直接アクセスできない、ハブ・ノードと疎結合されたサーバー。

ローカル・リソース

クラスタのノード上で実行され、ノードの範囲外のものは認識しないリソース。

OCRライター

各CRSDプロセスもOCRサーバーとして機能します。クラスタのCRSDプロセスの1つは、ディスク・グループまたはファイル、あるいはブロックまたはRAWデバイス対してI/Oを実行するOCRサーバーです。

Oracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)

Oracle ASMはOracle ClusterwareおよびOracle RACで使用される記憶域ディスクをディスク・グループ内で管理します。デフォルトでは、Oracle ClusterwareはOracle ASMを使用してOCRおよび投票ファイルを格納します。

Oracle Cluster Registry(OCR)

クラスタ・ノード・リストに関する情報およびインスタンスからノードへのマッピング情報を管理するOracle RAC構成情報のリポジトリ。OCRは、カスタマイズされたアプリケーション用のOracle Clusterwareリソース・プロファイルに関する情報も管理します。

Oracle Clusterware

接続されたサーバーのグループ(クラスタ)が動作すること、または1つの単位として制御されることを可能にするソフトウェア。

Oracle Clusterwareスタック

Oracle Clusterwareスタックには、Oracleクラスタ・レディ・サービス、イベント・マネージャ、クラスタ同期サービスおよびOracle ASM(使用する場合)が含まれます。

Oracle Flex Cluster

ハブ・ノードリーフ・ノードという2つのタイプのノードで構成された大きなクラスタ。ハブ・ノードは、現在のメンバーシップ・アルゴリズムを使用してクラスタを形成し、リーフ・ノードは、ハブ・アンカーという単一のハブ・ノードに対してメンバーシップを接続します。

ポリシー管理型

データベース管理者は、データベース・リソースを実行するサーバー・プール(汎用および空きを除く)を指定します。Oracle Clusterwareによって、データベース・リソースがサーバーに配置されます。

高速ホーム・プロビジョニング・サーバー

高速ホーム・プロビジョニング・サーバーは、ゴールド・イメージのリポジトリを保持できるサーバー・クラスタ上の1サーバーです。

resource

Oracle Clusterwareによって管理されるデータベース、アプリケーションまたはプロセス。

リソースの状態

特定の時間の特定のリソースの状態。これによってクラスタの可用性を確認します。

リソース・タイプ

リソースがクラスタ・リソースまたはローカル・リソースのいずれであるかを定義します。

サーバーのカテゴリ化

一連のサーバー属性を使用して、クラスタ内のサーバーを様々なカテゴリに分類する方法。管理者は、受け入れるカテゴリを制限するようにサーバー・プールを構成できます。サーバー・カテゴリは、SERVER_CATEGORYパラメータの属性を提供して作成します。

サーバー・クラスタ

マルチクラスタ環境では、サーバー・クラスタは、グリッド・ネーミング・サービス(GNS)・プロセスを実行するクラスタです。

サーバー・プール

アプリケーション、データベースまたはその両方をホスティングするグループに論理的に分割されているクラスタ内のサーバー。

単一クライアント・アクセス名(SCAN)

パブリック・ネットワークで3つのIPアドレスに解決される1つの名前。

起動試行の評価

Oracle Clusterwareがリソースを起動するときに実行する処理。この処理の間、Oracle Clusterwareはリソースのプロファイルに含まれるリソースの依存性を考慮します。

state

特定のリソースの状態を示す一連の値。

作業用コピー

ソフトウェアのみがインストールされたOracleホーム、またはインスタンス化された構成済のOracleホームのいずれかにできるゴールド・イメージのOracle ACFSスナップショット。