Oracle Clusterware 11gリリース2 (11.2)では、リソースの配置を指定し、サーバーの割当てとアクセスを管理する手段として、サーバー・プールを導入しました。元々、サーバー・プールは、特定のプールに属するようにサーバーを特徴付ける一連の基本属性に制限されており、サーバーのタイプを区別する方法はなく、すべてのサーバーは、プロセッサ、物理メモリーおよび他の特性に関して等しいとみなされていました。
サーバーのカテゴリ化では、プロセッサ・タイプ、メモリー、他の顕著なシステム機能などの属性を使用して、サーバーを特定のカテゴリに分類できます。プールの適格なメンバーを、特定の一連の属性を共有するサーバーのカテゴリに制限するようにサーバー・プールを構成できます。
注意:
Oracle Database Quality of Service Management (Oracle Database QoS Management)でポリシーを作成する場合、サーバー・プールのディレクティブ・オーバーライドを設定することでサーバーを分類し、policy
およびpolicyset
という語を使用するCRSCTLコマンドは無効になります。また、Oracle Clusterwareポリシーの使用からOracle Database QoS Managementポリシーの使用に切り替える場合、Oracle Clusterwareポリシーは置き換えられます。2つのポリシー・タイプは共存できないためです。ポリシーを切り替える前に、crsctl status policyset -file
file_name
を使用してバックアップを作成することをお薦めします。
関連項目:
ポリシー・セットの管理に使用できるCRSCTLコマンドの詳細は、「Oracle Clusterware制御(CRSCTL)ユーティリティ・リファレンス」を参照してください。
サーバー・プールのディレクティブ・オーバーライドの詳細は、『Oracle Database Quality of Service Managementユーザーズ・ガイド』を参照してください。