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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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DNSによるクラスタの名前解決をGNSにローリング変換

名前解決にDNSを使用しているOracle Grid Infrastructureクラスタ・ネットワークを、GNSで名前解決を取得するグリッド・ネーミング・サービス(GNS)を使用したクラスタ・ネットワークに変換できます。

次の手順を使用して、標準的なDNS名前解決ネットワークからGNS名前解決ネットワークにダウンタイムなしで変換します。

関連項目:

GNSを構成する事前インストール手順を実行するには、ご使用のプラットフォームの『Oracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイド』を参照してください。

  1. グリッド・ユーザー(grid)としてログインし、次のCluster Verification Utilityを使用して、クラスタをGNSに移動させるためのステータスを確認します(ここで、nodelistは、クラスタ・メンバー・ノードのカンマ区切りのリストです)。
    $ cluvfy stage –pre crsinst –n nodelist
    
  2. グリッド・ユーザーとして、次のコマンドを使用してGNS構成の整合性を確認します(ここで、domainは、解決をGNSに委譲されるドメインで、gns_vipはGNS VIPです)。
    $ cluvfy comp gns -precrsinst -domain domain -vip gns_vip
    
  3. rootユーザーとしてログインし、次のSRVCTLコマンドを使用してGNSリソースを構成します(ここで、domain_nameは、ネットワーク管理者が解決をGNSに委譲するよう構成したドメインで、ip_addressは、GNSがDNSリクエストをリスニングするIPアドレスです)。
    # srvctl add gns -domain domain_name -vip ip_address
    
  4. GNSを起動するには、次のコマンドを使用します。
    # srvctl start gns
    

    GNSが起動され、VIPおよびSCAN名を登録します。

  5. 静的およびDHCPネットワーク・アドレスが混在するモードをサポートするために、rootとして、次のコマンドを使用してネットワークCRSリソースを変更します。
    # srvctl modify network -nettype MIXED
    

    必要なVIPアドレスがDHCPサーバーから取得され、決定されます。

  6. グリッド・ユーザーとして、次のコマンドを入力して、Oracle Clusterwareが新しいGNS、動的アドレスおよびリスナー・エンドポイントを使用していることを確認します。
    cluvfy stage -post crsinst -n all
    
  7. 検証が正常に終了した後、GNSで解決されるSCANおよびVIPを使用するために、DNSで解決されるSCANまたはVIPを以前に使用したリモート・エンドポイントを変更します。

    SCANを使用する各クライアントで、クライアントが使用するSCANを変更して、クライアントがGNSに委譲されたドメイン内のSCANを使用するようにします。

    VIP名を使用している各クライアントでは、クライアントが同じサーバーVIP名およびGNSに移譲されたドメインのドメイン名を使用するように、各クライアントのVIP名を変更します。

  8. rootとして次のコマンドを入力して、GNSサブドメインのSCAN名でシステムを更新します。
    # srvctl modify scan -scanname scan_name.gns_domain
    

    このコマンド構文のgns_domainは、この手順の手順3で入力したドメイン名です。

  9. すべてのクライアントで動的アドレスが使用されたら、次のように静的アドレスを無効化します。
    $ srvctl modify network -nettype DHCP