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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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コマンドライン上でのclone.plスクリプトの入力値の指定

Oracle Grid Infrastructureホームが共有ホームでない場合は、各宛先ノードのGrid_home/clone/binディレクトリに移動して、clone.plスクリプトを実行します(これによって、Oracle Clusterwareの主要なクローニング・タスクが実行されます)。スクリプトを実行するには、複数のパラメータへの入力が必要です。表8-1で、clone.plスクリプトのパラメータについて説明します。

表8-1 clone.plスクリプトのパラメータ

パラメータ 説明
ORACLE_BASE=ORACLE_BASE

クローニング元のOracleベースの完全パス。無効なパスを指定すると、スクリプトは終了します。このパラメータは必須です。

ORACLE_HOME=GRID_HOME

クローニングするためのOracle Grid Infrastructureホームへの完全なパスです。無効なパスを指定すると、スクリプトは終了します。このパラメータは必須です。

[ORACLE_HOME_NAME=
Oracle_home_name | 
-defaultHomeName]

クローニング元のホームのOracleホーム名。必要に応じて、-defaultHomeNameフラグを指定できます。このパラメータは必須です。

[ORACLE_HOME_USER=
Oracle_home_user_name]

WindowsでのOracleホーム・ユーザー。Oracle Databaseソフトウェアのクローニングを実行する際にこのパラメータを渡すことをお薦めします。このパラメータはオプションです。

INVENTORY_LOCATION=
location_of_inventory

Oracleインベントリの場所。

OSDBA_GROUP=
OSDBA_privileged_group

OSDBA権限が付与されたグループとして使用するオペレーティング・システム・グループを指定します。デフォルト値を必要としない場合、このパラメータはオプションです。

"CLUSTER_
NODES={node_
name,node_
name,...}"

この新しいクラスタに含まれるノードの短縮名のカンマ区切りリスト(空白なし)。

データベース・ホームをクローニングする場合にのみ次のことが適用されます。

  • Oracle Flex Cluster構成のハブ・ノードでclone.plを実行する場合、このリストには、クラスタのすべてのハブ・ノードを含める必要があります。

  • Oracle Flex Cluster構成のリーフ・ノードでclone.plを実行する場合、ローカル・ホスト名のみを指定する必要があります。

"LOCAL_NODE=node_name"

clone.plを実行するノードの短縮名。

CRS=TRUE

このパラメータは、Oracle Universal Installerインベントリでこのプロパティを設定するために必要です。

OSASM_GROUP=
OSASM_privileged_group

OSASM権限が付与されたグループとして使用するオペレーティング・システム・グループを指定します。デフォルト値を必要としない場合、このパラメータはオプションです。

OSOPER_GROUP=
OSOPER_privileged_group

OSOPER権限が付与されたグループとして使用するオペレーティング・システム・グループを指定します。デフォルト値を必要としない場合、このパラメータはオプションです。

-debug

デバッグ・モードでclone.plスクリプトを実行するにはこのオプションを指定します。

-help

このオプションは、clone.plスクリプトのヘルプを表示する場合に指定します。

たとえば、LinuxおよびUNIXシステムで次のように指定します。

$ perl clone.pl -silent ORACLE_BASE=/u01/app/oracle ORACLE_HOME=
/u01/app/12.1/grid ORACLE_HOME_NAME=OraHome1Grid
INVENTORY_LOCATION=/u01/app/oraInventory LOCAL_NODE=node1 CRS=TRUE

Windowsシステムの場合:

C:\>perl clone.pl ORACLE_BASE=D:\u01\app\grid ORACLE_HOME=D:\u01\app\grid\12.1
ORACLE_HOME_NAME=OraHome1Grid ORACLE_HOME_USER=Oracle_home_user_name
"LOCAL_NODE=node1" "CLUSTER_NODES={node1,node2}" CRS=TRUE

Windowsプラットフォームの場合は、他のすべてのノードで、追加の引数(PERFORM_PARTITION_TASKS=FALSE)を指定して同じコマンドを実行します。

次に例を示します。

C:\>perl clone.pl ORACLE_BASE=D:\u01\app\grid ORACLE_HOME=D:\u01\app\grid\12.1
ORACLE_HOME_NAME=OraHome1Grid ORACLE_HOME_USER=Oracle_home_user_name 
"LOCAL_NODE=node1" "CLUSTER_NODES={node1,node2}" CRS=TRUE PERFORM_PARTITION_TASKS=FALSE

前述の例に示す様々なパラメータの詳細は、表8-1を参照してください。

Oracle Grid Infrastructureホームが共有ホームの場合は、この手順のコマンド例に-cfsオプションを追加し、クラスタ・ファイル・システムの完全なパス位置を指定します。