プライマリ・コンテンツに移動
Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド
リリース12.1 For Windows
B72965-06
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

B レスポンス・ファイルを使用したOracle Grid Infrastructureのインストールおよび構成

レスポンス・ファイルを使用して、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアをインストールおよび構成できます。

B.1 レスポンス・ファイルについて

インストーラの起動時にレスポンス・ファイルを使用して、Oracleソフトウェアのインストールと構成を完全にまたは部分的に自動実行できます。インストーラはレスポンス・ファイルに含まれる値を使用して、一部またはすべてのインストール・プロンプトに応答します。

通常、インストーラは対話型で、つまりGraphical User Interface(GUI)画面で情報の入力を求めながら動作します。この情報をレスポンス・ファイルで提供する場合は、次のいずれかのモードで、コマンド・プロンプトからインストーラを起動します。

  • サイレント・モード

    レスポンス・ファイルにすべてのプロンプトへの応答を含め、インストーラの起動時に-silentオプションを指定すると、インストーラはサイレント・モードで動作します。サイレント・モードでのインストール中、インストーラは画面上に何も表示しません。かわりに、起動に使用した端末上に進捗情報を表示します。

  • レスポンス・ファイル・モード

    レスポンス・ファイルに一部またはすべてのプロンプトへの応答を含めて、-silentオプションを指定しないと、インストーラはレスポンス・ファイル・モードで動作します。レスポンス・ファイル・モードでのインストール中は、レスポンス・ファイルで情報を指定した画面も、レスポンス・ファイルに必要な情報を指定しなかった画面も含めて、インストーラはすべての画面を表示します。

サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードでインストールするための設定は、レスポンス・ファイルにリストされた変数に値を入力して定義します。たとえば、Oracleホームの名前を指定するには、次のように、ORACLE_HOME変数に適切な値を入力します。

ORACLE_HOME="OraCrs11g_home1"

レスポンス・ファイルの変数設定を指定するもう1つの方法は、インストーラの起動時にコマンドライン引数として渡す方法です。次に例を示します。

 -silent "ORACLE_HOME=OraCrs11g_home1" ...

変数とその設定は、必ず二重引用符で囲むようにします。

関連項目:

レスポンス・ファイルの詳細は、『Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイドfor Microsoft Windows and UNIX Systems』を参照してください。

B.1.1 サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードを使用する判断

インストーラをサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで実行するいくつかの理由があります。

表B-1 サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードを使用する理由

モード 使用する理由

サイレント

次のインストールでは、サイレント・モードを使用します。

  • オペレーティング・システム・ユーティリティを使用してスケジュールを設定し、自動インストールを実行する

  • ユーザーの介入なしで、複数のシステムで同様のインストールを数回実行する

  • Oracle Universal Installer (OUI)のGraphical User Interfaceを表示できないシステムにソフトウェアをインストールする

OUIによって起動元の端末に進捗情報が表示されますが、インストーラ画面はまったく表示されません。

レスポンス・ファイル

レスポンス・ファイル・モードは、インストーラ・プロンプトの全部ではなく一部にデフォルトの応答を提供し、複数のシステムに同様のOracleソフトウェア・インストールを行う場合に使用します。

特定のOUI画面に必要な情報をレスポンス・ファイルに指定していないと、インストーラによってその画面が表示されます。必要な情報をすべて指定した画面はOUIにより表示されません。

B.1.2 レスポンス・ファイルの使用

次に、インストーラをサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで使用して、Oracle製品をインストールおよび構成する一般的な手順を示します。

注意:

インストーラをサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで実行する前に、必要なインストール前の手順をすべて終了しておく必要があります。
  1. Windowsレジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Oracleが存在し、inst_locの値がローカル・ノード上のOracle Inventoryディレクトリの場所になっていることを確認します。

    注意:

    Oracleソフトウェアのインストール後は、Windowsレジストリでinst_locの値を変更することはサポートされていません
  2. レスポンス・ファイルを準備します。
  3. インストーラをサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで実行します。
  4. ソフトウェアのみのインストールを完了したら、Oracle製品の構成に必要な手順を実行します。

B.2 レスポンス・ファイルの準備

サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードのインストールでレスポンス・ファイルを準備する場合、次の2つの方法を使用できます。

B.2.1 レスポンス・ファイル・テンプレートの編集

Oracleでは、各製品およびインストール・タイプと各構成ツールに対応する、レスポンス・ファイルのテンプレートを提供しています。レスポンス・ファイル・テンプレートをコピーして変更できます。

  1. レスポンス・ファイル・ディレクトリからシステム上のディレクトリに、レスポンス・ファイルをコピーします。
    Oracle Grid Infrastructureの場合、レスポンス・ファイルはインストール・メディアのstaging_dir\clusterware\responseディレクトリ、またはインストール後のGrid_home\inventory\responseディレクトリにあります。
  2. テキスト・エディタでレスポンス・ファイルを開きます。

    関連項目:

    レスポンス・ファイルの生成の詳細は、『Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイドfor Microsoft Windows and UNIX Systems』を参照してください。
  3. ファイルに記載された説明に従って編集します。

    注意:

    レスポンス・ファイルを正しく構成しないと、インストーラまたはコンフィギュレーション・アシスタントが失敗します。また、レスポンス・ファイル名が.rspで終わることを確認してください。
  4. レスポンス・ファイルを保護します。
    Oracleソフトウェアをインストールしたユーザーのみがレスポンス・ファイルを表示または変更できることを確認します。インストールの正常終了後に、変更済のレスポンス・ファイルを削除することを検討してください。

    注意:

    Oracle Grid Infrastructureのインストールに必要なすべての項目を指定したレスポンス・ファイルには、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)の管理アカウント用のパスワードと、オペレーティング・システム・グループのORA_DBAおよびAdministratorsのメンバーであるユーザー用のパスワードが含まれる可能性があります。データベース管理者またはその他の管理者には、使用していないレスポンス・ファイルを削除または保護することをお薦めします。

B.2.2 レスポンス・ファイルの記録

インストーラを対話モードで使用してレスポンス・ファイルに記録し、このファイルを編集して完全なサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードのインストールに使用できます。

この方法は、拡張インストールまたはソフトウェアのみのインストールに役立ちます。「サマリー」ページで「レスポンス・ファイルの保存」をクリックすると、インストール中のすべてのインストール手順をレスポンス・ファイルに保存できます。生成されたレスポンス・ファイルは、後でサイレント・インストールに使用できます。

レスポンス・ファイルを記録する際は、インストールを最後まで実行することも、またはインストーラでローカル・ディスクにソフトウェアをコピーする前に「サマリー」ページでインストーラを終了することもできます。

レスポンス・ファイル・モードのインストール中に記録モードを使用すると、インストーラは元のレスポンス・ファイルに指定されていた変数値を新しいレスポンス・ファイルに記録します。

注意:

レスポンス・ファイルの記録中は、パスワードを保存できません。
  1. 標準のインストールと同様にインストール前の作業を実行します。
    インストーラを使用してレスポンス・ファイルに記録する際、インストーラはシステムを確認してソフトウェアをインストールするための要件を満たしているかどうかを検証します。そのため、必要なすべてのインストール前作業を完了してから、インストールを実行してレスポンス・ファイルを記録することをお薦めします。
  2. Oracleインストール・ユーザーとしてログインします。Oracleインストール・ユーザーが、インストール中に指定するGridホーム・パスの作成または書込み権限を持つことを確認します。
  3. インストーラを起動します。インストールの各画面で、必要な情報を指定します。
  4. インストーラの「サマリー」画面が表示されたら、次の手順を実行します。
    1. 「レスポンス・ファイルの保存」をクリックします。ポップアップ・ウィンドウで、値をレスポンス・ファイルに保存するためのファイル名と場所を指定し、「保存」をクリックします。
    2. 「終了」をクリックしてインストールを続行します。
      インストールを続行しない場合は、「取消」をクリックします。記録されたレスポンス・ファイルは保持され、インストール処理が停止します。

      注意:

      レスポンス・ファイルは、末尾が接尾辞.rspである必要があります。
  5. 保存したレスポンス・ファイルを別のシステムで使用する前に、ファイルを編集して必要な変更を加えます。編集する際は、ファイルに記載された説明をガイドとして使用してください。

B.2.3 パスワード・レスポンス・ファイルの作成

コンフィギュレーション・アシスタントに使用するパスワード・レスポンス・ファイルを作成するには、次の手順を使用します。

  1. filename.propertiesという形式の名前のレスポンス・ファイルを作成します。
  2. テキスト・エディタでこのファイルを開いて、次の例に示すパスワード・ファイルの例の内容を切り取って貼り付け、必要に応じて変更します。
  3. WindowsのNew Technology File System(NTFS)フォーマットのボリュームにこのファイルを格納する場合、このファイルを保護するためにセキュリティ権限を変更します。

例B-1 Oracle Grid Infrastructure用のパスワード・レスポンス・ファイルの例

次の例に、Oracle Grid Infrastructureで使用するパスワード・レスポンス・ファイルのテンプレートを示します。

Oracle Grid Infrastructureでは、Baseboard Management Controller (BMC)カードがある場合にこの機能を使用可能にするには、Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistant (ASMCA)およびIntelligent Platform Management Interface Configuration Assistant (IPMICA)のパスワードが必要です。また、Oracle Grid Infrastructureインストールに対してOracleホーム・ユーザーを指定した場合、そのパスワードをWindowsサービス・ユーザーのパスワードとして指定する必要があります。

oracle.assistants.asm|S_ASMPASSWORD=password
oracle.assistants.asm|S_ASMMONITORPASSWORD=password
oracle.crs|S_BMCPASSWORD=password
oracle.crs|S_WINSERVICEUSERPASSWORD=password

BMCカードがない場合、またはIntelligent Platform Management Interface(IPMI)を有効にしない場合は、S_BMCPASSWORD入力フィールドを空白のままにしておきます。

B.3 レスポンス・ファイルを使用したインストーラの実行

インストール時にレスポンス・ファイルを使用するには、コマンドラインからOUIを起動し、その際に、作成したレスポンス・ファイルを指定します。

OUIの実行可能ファイルsetup.exeでは、いくつかのオプションを使用できます。これらのオプション全体の詳細を表示するには、次のように-helpオプションを指定してsetup.exeコマンドを実行します。
C:\..\bin> setup.exe -help

しばらくすると、セッション・ウィンドウ上にヘルプ情報が表示されます。

  1. インストールと同様にインストール前の作業を実行します。
  2. 管理ユーザーとしてログインします。
  3. コマンドを次のように入力して、サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードでインストーラを起動します。
    C:\> directory_path\setup.exe [-silent] [-noconfig] \
     -responseFile responsefilename

    注意:

    レスポンス・ファイルのパスを相対パスで指定しないでください。相対パスを指定すると、インストーラが失敗します。

    この例の意味は次のとおりです。

    • directory_pathは、インストール・メディアのパス、またはインストール・ソフトウェアをコピーしたハード・ドライブ上のディレクトリのパスです。

    • -silentは、インストーラをサイレント・モードで実行します。

    • -noconfigを指定すると、インストール中にコンフィギュレーション・アシスタントは実行されず、ソフトウェアのみのインストールが実行されます。

    • responsefilenameは、構成したインストール用レスポンス・ファイルのフルパスとファイル名です。

    注意:

    レスポンス・ファイル・モードのインストール中に記録モードを使用すると、インストーラは元のレスポンス・ファイルに指定されていた変数値を新しいレスポンス・ファイルに記録します。

B.4 レスポンス・ファイルを使用したOracle Net Configuration Assistantの実行

サイレント・モードでOracle Net Configuration Assistant(NETCA)を実行して、システム上でOracle Net Listenerを構成して起動し、ネーミング・メソッドを構成し、Oracleネット・サービス名を構成できます。

次のresponseサブディレクトリに、netca.rspという名前のレスポンス・ファイル・テンプレートが用意されています。

  • ソフトウェアのみインストール後のOracle_home\database\inventory\responseディレクトリ

  • インストール・メディアまたはステージング領域のdatabase\responseディレクトリ

NETCAをサイレント・モードで実行するには、レスポンス・ファイル・テンプレートをコピーして編集する必要があります。

  1. レスポンス・ファイル・テンプレートnetca.rspを、レスポンス・ファイルのディレクトリから使用するシステムのディレクトリへコピーします。
    ソフトウェアがハード・ドライブでステージングされている場合、またはすでにインストールされている場合は、かわりにローカル・ディスクのresponseディレクトリのファイルを編集することもできます。
  2. テキスト・エディタでレスポンス・ファイルを開きます。
  3. ファイルに記載された説明に従って編集します。

    注意:

    レスポンス・ファイルを正しく構成しないと、NETCAが失敗します。
  4. 管理者ユーザーとしてログインし、%ORACLE_HOME%環境変数に正しいOracleホーム・ディレクトリを指定します。
  5. 次のようなコマンドを入力して、NETCAをサイレント・モードで実行します。
    C:\> Oracle_home\bin\netca -silent -responsefile X:\local_dir\netca.rsp

    この例の意味は次のとおりです。

    • -silentオプションは、NETCAをサイレント・モードで実行します。

    • X:\local_dirは、netca.rspレスポンス・ファイル・テンプレートをコピーしたディレクトリのフルパスです。Xはそのファイルが存在するドライブで、local_dirはそのドライブのパスです。

B.5 レスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成

Oracleソフトウェアのインストール後に、レスポンス・ファイルによる構成を作成して実行できます。

B.5.1 インストール後の構成ファイルの概要

コンフィギュレーション・アシスタントは、configToolAllCommandsというスクリプトによって起動されます。

サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードを使用してインストールを実行する場合は、使用するサーバーについての情報をレスポンス・ファイルに指定します(指定しない場合は、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用して手動で入力します)。ただし、レスポンス・ファイルには、ソフトウェアのインストール後にコンフィギュレーション・アシスタントから要求されるユーザー・アカウントのパスワードは含まれていません。サイレント・モードでのインストールの完了後にコンフィギュレーション・アシスタントを実行する場合は、configToolAllCommandsスクリプトを実行し、コンフィギュレーション・アシスタントで使用されるパスワードをパスワード・ファイルに指定する必要があります。

パスワード・レスポンス・ファイルを使用すると、configToolAllCommandsスクリプトをサイレント・モードで実行できます。スクリプトはファイル内のパスワードを使用して、ソフトウェア構成が完了するまで連続的に構成ツールを実行します。インストールのクローニング用にパスワード・ファイルを保持する場合は、パスワード・ファイルをセキュアな場所に保存することをお薦めします。

パスワード・ファイルは、失敗したインストールを再度開始する場合にも使用できます。エラーを解決するためにインストールを中断する場合は、configToolAllCommandsおよびパスワード・レスポンス・ファイルを使用して、コンフィギュレーション・アシスタントを再実行できます。

configToolAllCommandsパスワード・レスポンス・ファイルには、次のオプションがあります。

  • internal_component_nameは、コンフィギュレーション・アシスタントで構成するコンポーネントの名前です。

  • variable_nameは、構成ファイルの変数の名前です。

  • valueは、構成に使用する値です。

コマンド構文は次のとおりです。

internal_component_name|variable_name=value

たとえば、Oracle ASMのSYSユーザーのパスワードを設定します。

oracle.assistants.asm|S_ASMPASSWORD=myPassWord

B.5.2 レスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成の実行

configToolAllCommandsスクリプトを使用して、インストール後にコンフィギュレーション・アシスタントを実行できます。

  1. ファイル名にfilename.propertiesという形式を使用してレスポンス・ファイルを作成します。
  2. テキスト・エディタでこのファイルを開き、パスワード・テンプレートを切り取って貼り付け、必要に応じて変更します。
  3. Oracle_home\cfgtoollogsに移動し、次の構文を使用して構成スクリプトを実行します。
    configToolAllCommands RESPONSE_FILE=\path\filename.properties

    次に例を示します。

    C:\..\cfgtoollogs> configToolAllCommands RESPONSE_FILE=C:\users\oracle
    \grid\cfgrsp.properties

例B-2 Oracle Grid Infrastructureインストール用のパスワード・レスポンス・ファイル

Oracle Grid Infrastructureでは、Baseboard Management Controller (BMC)カードがある場合にこの機能を使用可能にするには、Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistant (ASMCA)およびIntelligent Platform Management Interface Configuration Assistant (IPMICA)のパスワードが必要です。また、Oracle Grid Infrastructureインストールに対してOracleホーム・ユーザーを指定した場合、そのパスワードをWindowsサービス・ユーザーのパスワードとして指定する必要があります。この場合、次のレスポンス・ファイルを使用します。

oracle.assistants.asm|S_ASMPASSWORD=password
oracle.assistants.asm|S_ASMMONITORPASSWORD=password
oracle.crs|S_BMCPASSWORD=password
oracle.crs|S_WINSERVICEUSERPASSWORD=password

BMCカードがない場合、またはIntelligent Platform Management Interface(IPMI)を有効にしない場合は、S_BMCPASSWORD入力フィールドを空白のままにしておきます。

注意:

Oracle ASM 11gリリース1以前のリリースをアップグレードする場合は、oracle.assistants.asm|S_ASMMONITORPASSWORDの入力フィールドのみ指定する必要があります。

例B-3 Oracle Real Application Clustersのパスワード・レスポンス・ファイル

Oracle Databaseの構成には、Database Configuration Assistant (DBCA)で使用するSYS、SYSTEM、DBSNMPのパスワードが必要です。S_ASMSNMPPASSWORDレスポンスは、データベースでOracle ASMをストレージに使用する場合のみ必要です。同様に、S_PDBADMINPASSWORDパスワードは、1つ以上のプラガブル・データベース(PDB)を含むマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)を作成する場合にのみ必要です。また、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを構成するよう選択した場合、次の例のように、Oracleソフトウェア・インストール所有者のパスワードをS_EMADMINPASSWORDに指定する必要があります。password句はパスワード文字列を表します。

oracle.assistants.server|S_SYSPASSWORD=password
oracle.assistants.server|S_SYSTEMPASSWORD=password
oracle.assistants.server|S_DBSNMPPASSWORD=password
oracle.assistants.server|S_PDBADMINPASSWORD=password
oracle.assistants.server|S_EMADMINPASSWORD=password
oracle.assistants.server|S_ASMSNMPPASSWORD=password
oracle.assistants.server|S_WINSERVICEUSERPASSWORD=password

Oracle ASMのOracle Enterprise Managerを有効にしない場合、これらのパスワード・フィールドは空白のままにします。