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Oracle® Databaseセキュリティ・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71285-10
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G 統合監査の移行による各監査機能への影響

統合監査を移行する前に、Oracle Database 12cリリース1(12.1)より前のほとんどの監査機能を使用できます。

表G-1では、移行によるOracle Database 12cより前の監査機能の変更内容について説明します。

表G-1 移行前後での統合監査機能の可用性

機能 移行前の環境での可用性 移行後の環境での可用性

一般的な監査機能

-

-

オペレーティング・システム監査証跡

×

XMLファイル監査証跡

×

ネットワーク監査

×

ユーザーが監査および監査を独自のスキーマ・オブジェクトから削除できるかどうか

×

監査の管理アクションの必須の監査

×

ロールの監査

AUDIT_ADMIN

○(ただし、自身のオブジェクトを監査するユーザー、またはALTER SYSTEM権限がすでにあり、監査初期化パラメータを変更するユーザーには不要)

AUDIT_VIEWER

システム表

-

-

SYS.AUD$

○(ただし、統合前の監査レコードのみを含む)

SYS.FGA_LOG$

○(ただし、統合前の監査レコードのみを含む)

初期化パラメータ

AUDIT_TRAIL

○(ただし、影響はない)

AUDIT_FILE_DEST

○(ただし、影響はない)

AUDIT_SYS_OPERATIONS

○(ただし、影響はない)

AUDIT_SYSLOG_LEVEL

○(ただし、影響はない)

UNIFIED_AUDIT_SGA_QUEUE_SIZE

データ・ディクショナリ・ビュー 脚注1

-

-

ALL_AUDIT_POLICIES

○(ただし、DBMS_FGA PL/SQLパッケージを使用してファイングレイン監査ポリシーが作成される場合のみ)

DBA_AUDIT_POLICIES

○(ただし、DBMS_FGA PL/SQLパッケージを使用してファイングレイン監査ポリシーが作成される場合のみ)

DBA_AUDIT_POLICY_COLUMNS

○(ただし、DBMS_FGA PL/SQLパッケージを使用してファイングレイン監査ポリシーが作成される場合のみ)

DBA_COMMON_AUDIT_TRAIL

○(ただし、統合前の監査レコードのみを含む)

DBA_AUDIT_EXISTS

DBA_AUDIT_OBJECT

DBA_AUDIT_POLICIES

○(ただし、DBMS_FGA PL/SQLパッケージを使用してファイングレイン監査ポリシーが作成される場合のみ)

DBA_AUDIT_POLICY_COLUMNS

○(ただし、DBMS_FGA PL/SQLパッケージを使用してファイングレイン監査ポリシーが作成される場合のみ)

DBA_AUDIT_SESSION

○(ただし、統合前の監査レコードのみを含む)

DBA_AUDIT_STATEMENT

○(ただし、統合前の監査レコードのみを含む)

DBA_AUDIT_TRAIL

○(ただし、統合前の監査レコードのみを含む)

DBA_FGA_AUDIT_TRAIL

○(ただし、統合前の監査レコードのみを含む)

DBA_OBJ_AUDIT_OPTS

DBA_PRIV_AUDIT_OPTS

DBA_STMT_AUDIT_OPTS

UNIFIED_AUDIT_TRAIL

○(ただし、監査レコードは収集しない)

○(監査レコードを収集する)

USER_AUDIT_OBJECT

USER_AUDIT_POLICY_COLUMN

○(ただし、DBMS_FGA PL/SQLパッケージを使用してファイングレイン監査ポリシーが作成される場合のみ)

USER_AUDIT_POLICIES

○(ただし、DBMS_FGA PL/SQLパッケージを使用してファイングレイン監査ポリシーが作成される場合のみ)

USER_AUDIT_SESSION

USER_AUDIT_STATEMENT

USER_AUDIT_TRAIL

○(ただし、統合前の監査レコードのみを含む)

USER_OBJ_AUDIT_OPTS

V$XML_AUDIT_TRAIL

○(ただし、統合前の監査レコードのみを含む)

CREATE AUDIT POLICY、ALTER AUDIT POLICYおよびDROP AUDIT POLICY文

文は使用できますが、監査ポリシーは古い監査証跡に書き込まれません。ポリシーが有効な場合、監査レコードは統合監査証跡に書き込まれます。

○(ただし、監査証跡を統合監査証跡のみに書き込む)

AUDIT文およびNOAUDIT文

-

-

AUDIT

○(マルチテナント環境で使用可能)

○(ただし、監査ポリシーを有効化、アプリケーション・コンテキスト監査設定を作成、成功または失敗(あるいは両方)時に監査レコードを作成、およびマルチテナント環境で使用できるように拡張)

NOAUDIT

○(マルチテナント環境で使用可能)

○(ただし、監査ポリシーを無効化、アプリケーション・コンテキスト監査設定を無効化、およびマルチテナント環境で使用できるように変更)

DBMS_FGA.ADD_POLICYプロシージャパラメータ

-

-

audit_trail

○(以前のリリースで使用)

○(ただし、すべてのレコードが統合監査証跡に書き込まれるため、統合監査が有効な場合は、このパラメータを省略可能)

DBMS_AUDIT_MGMTパッケージのAUDIT_TRAIL_TYPEプロパティ・オプション

-

-

DBMS_AUDIT_MGMT.AUDIT_TRAIL_AUD_STD

○(ただし、統合前の監査レコードのみ)

DBMS_AUDIT_MGMT.AUDIT_TRAIL_FGA_STD

○(ただし、統合前の監査レコードのみ)

DBMS_AUDIT_MGMT.AUDIT_TRAIL_DB_STD

○(ただし、統合前の監査レコードのみ)

DBMS_AUDIT_MGMT.AUDIT_TRAIL_OS

○(ただし、統合前の監査レコードのみ)

DBMS_AUDIT_MGMT.AUDIT_TRAIL_XML

○(ただし、統合前の監査レコードのみ)

DBMS_AUDIT_MGMT.AUDIT_TRAIL_FILES

○(ただし、統合前の監査レコードのみ)

DBMS_AUDIT_MGMT.AUDIT_TRAIL_ALL

○(ただし、統合前の監査レコードのみ)

Oracle Database Vault機能

-

-

DVSYS.AUDIT_TRAIL$システム表

名前をDVSYS.OLD_AUDIT_TRAIL$に変更し、古い監査レコードを保持しています。前のDVSYS.AUDIT_TRAIL$表はDVSYS.AUDIT_TRAIL$という名前のビューに変更されています。新しい監査レコードは追加されません。

Oracle Label Security機能

-

-

SA_AUDIT_ADMIN PL/SQLパッケージ

×

脚注1

これらのデータ・ディクショナリ・ビューには、SYS.AUD$システム表およびSYS.FGA_LOG$システム表に存在する監査レコードの監査データが引き続き表示されます。統合監査証跡レコードは、統合監査証跡固有のビューにのみ表示されます。先頭がUSER_でないビューを問い合せるには、AUDIT_ADMINまたはAUDIT_VIEWERロールを付与する必要があります。