オブジェクト権限は、特定のスキーマ・オブジェクトに対して特定のアクションを実行する権限を付与します。たとえば、SH.PRODUCTS表から行を削除する権限は、オブジェクト権限の例です。
ユーザーには、自身のスキーマに含まれるスキーマ・オブジェクトに対するオブジェクト権限がすべて自動的に付与されています。ユーザーは、自身のスキーマのオブジェクトに対するオブジェクト権限を、他のユーザーまたはロールに付与できます。
次の表に示すオブジェクト権限により、マイニング・モデルの操作が制御されます。
表8-3 マイニング・モデルのオブジェクト権限
| オブジェクト権限 | 許可される操作 |
|---|---|
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例8-9 マイニング・モデルに対するオブジェクト権限の付与
次の文は、dmuserによるsales表へのモデルtestmodelの適用を許可し、適用ごとに異なるコスト・マトリックスを指定します。ユーザーdmuserは、モデルtestmodelの名前を変更することもできます。testmodelモデルおよびsales表は、dmuserスキーマ内ではなく、shスキーマ内にあります。
GRANT SELECT ON MINING MODEL sh.testmodel TO dmuser; GRANT ALTER ON MINING MODEL sh.testmodel TO dmuser; GRANT SELECT ON sh.sales TO dmuser;
次の文は、dmuserがtestmodelのコスト・マトリックスの名前の変更またはコスト・マトリックスの変更を行うのを防ぎます。ただし、dmuserは引き続きtestmodelをsales表に適用できます。
REVOKE ALTER ON MINING MODEL sh.testmodel FROM dmuser;