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Oracle® Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71318-06
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このリリースでの『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』の変更点

この章の内容は次のとおりです。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)での変更点

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)向けOracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイドでの変更は次のとおりです。

新機能

  • Oracle In-Memory Column Store

    SGA内のオプション領域にあり、表、表パーティションおよび個別の列が圧縮列形式で格納されるOracle In-Memory Column Store(IM列ストア)。IM列ストアはデータベースバッファ・キャッシュに代わるものではなく、補完するものです。

    IM列ストアは、主に表スキャンとWHERE句述語の適用のパフォーマンスを改善します。表スキャンの高速化により、オプティマイザがブルーム・フィルタとVECTOR GROUP BY変換を選択する可能性が高くなります。

  • 属性クラスタリング

    表の属性クラスタリングにより、表中の特定の列の値に基づく順序に従って、データをディスク上の近接した位置に格納するようにできます。表ゾーン・マップを介したプルーニングの効率が向上するため、表スキャンと、索引を介した表データ参照のI/OおよびCPUコストは低下します。

  • ゾーン・マップ

    ゾーン・マップは、ディスク上でのデータの物理的な場所に基づくデータの自然なプルーニングを可能にします。完全表スキャン時には関連したデータ・ブロックのみにアクセスし、索引スキャン時には関連したデータ列のみにアクセスするため、データ・アクセスのI/OコストとCPUコストを削減できます。

  • インメモリー集計

    VECTOR GROUP BY操作は、1つ以上の比較的小さな表を大きな表に結合する問合せや、データを集計する問合せのパフォーマンスを向上させます。データ・ウェアハウジングのコンテキストでは、VECTOR GROUP BY集計は、IM列ストアからデータを選択するスター・クエリーの場合によく選択されます。

    VECTOR GROUP BY集計は、1つのファクト表に複数のディメンション表を結合する際の処理を最小化します。パラレル問合せに関連するインフラストラクチャを使用し、パフォーマンスを最大化する、CPU効率のよいアルゴリズムをそこにブレンドします。

  • 大きな表の自動キャッシング

    大きな表の自動キャッシングは、バッファ・キャッシュに完全にはおさまらない大きな表の、インメモリー問合せのパフォーマンスを向上させます。そのような表は、大きな表のキャッシュと呼ばれる、オプションの、データベース・バッファ・キャッシュの構成可能な部分に格納できます。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)での変更点

Oracle Database 12cリリース1(12.1.0.1)向け『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』での変更は次のとおりです。

新機能

  • パターン一致

    SQLはパターン一致をサポートするよう拡張されたため、様々な順序のパターンを容易に検出することが可能になりました。パターン一致は、株価の監視、ネットワーク侵入検知およびE-Commerce購買追跡など、多くの商用アプリケーションで役立ちます。

    関連項目:

    詳細は、パターン一致用SQLを参照してください。

  • 上位N問合せに対するネイティブSQLのサポート

    新しいrow_limiting_clauseにより、問合せで戻される行の数を制限できます。オフセットおよび戻される行の数または割合を指定できます。これにより、上位Nレポートが可能になります。

    関連項目:

    詳細は、SQLの行の制限を参照してください。

  • バルク・ロード操作に対するオンラインでの統計情報収集

    Oracle Database 12cより、バルク・ロード操作の一部として、表の統計情報がデータベースにより自動的に収集されます。

  • 同期リフレッシュ

    同期リフレッシュと呼ばれる新しいタイプのリフレッシュにより、一連の表と表に定義されているマテリアライズド・ビューが、常に同期した状態を維持できます。ここでは、増分データのロードが厳密に制御され、定期的に発生するデータ・ウェアハウスには非常に適しています。

    関連項目:

    詳細は、同期リフレッシュを参照してください。

  • ホーム外リフレッシュ

    マテリアライズド・ビューのリフレッシュ・パフォーマンスおよび可用性の向上のため、新しいタイプのリフレッシュが使用できます。このリフレッシュは、リフレッシュの際に外部表を使用するため、ホーム外リフレッシュと呼ばれます。特に、従来のDML文ではうまく対応できない大量のデータ変更を伴う状況を処理する際に効果的です。

    関連項目:

    詳細は、マテリアライズド・ビューのリフレッシュを参照してください。

サポート対象外機能

以前このドキュメントに記載されていた機能の一部は、Oracle Database 12cリリース1ではサポート対象外となっています。サポート対象外機能のリストについては、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。