Oracle Active Data Guardオプション
Oracle Active Data Guardオプションのライセンスを購入すると、REDO Applyをアクティブにしたままフィジカル・スタンバイ・データベースを読取り専用アクセスでオープンできます。リアルタイム問合せとも呼ばれるこの機能を使用すると、スタンバイ・データベース上でブロック変更トラッキングが可能になり、それによりスタンバイ上で増分バックアップを実行できます。
クラスタ全体障害
Oracle RACデータベースをホストするクラスタ全体が使用不可能になるか、機能停止します。これには、クラスタ内の複数のノードの障害と、クラスタを停止してサイトのOracleデータベースおよびインスタンスを使用不可能にする他のすべてのコンポーネントの障害が含まれます。
データ破損
破損ブロックとは、変更されてOracleデータベースが予期する検出内容とは異なってしまったブロックです。ブロック破損は、物理ブロック破損と論理ブロック破損という2つのカテゴリに分類されます。
停止または減速
ハングまたは遅延が発生するのは、リソースやロックの競合が原因でデータベースまたはアプリケーションがトランザクションを処理できなくなったときです。認識されるハングは、システム・リソースの不足が原因である可能性があります。
ヒューマン・エラー
データベースのデータを論理的に破損させるか、使用不可能な状態にする意図的ではないアクションまたは悪意のあるアクションが実行されたときに発生する停止状態。人為的エラーによる停止のサービス・レベルへの影響は、影響を受けるデータの量や重要度に応じて大きく変化します。
書込みの欠落
書込みの欠落は、I/Oサブシステムでブロック書込みの完了を確認したが、実際には永続記憶域で書込みが発生していない場合に発生する、別形態のデータ破損。I/OサブシステムからOracleへはエラーがレポートされません。
最大可用性アーキテクチャは、Oracle RACを使用したOracle Database 11gとData Guardを使用したOracle Database 11gの両方の機能とメリットが継承されるため、計画外の停止に対して最も包括的なソリューションのセットを提供します。
MAAには、テクノロジ・スタック全体にわたるすべてのOracle製品(Oracle Database、Oracle WebLogic Server、Oracle Applications、Oracle Collaboration SuiteおよびOracle Enterprise Manager)の高可用性ベスト・プラクティスが含まれます。
Data Guardネットワーク・サーバー・プロセスは、LNSnプロセスとも呼ばれ、プライマリ・データベースでスタンバイ・データベースのRFSプロセスに対するネットワーク送信を実行します。宛先ごとに1つのネットワーク・サーバー・プロセスが存在します。
リアルタイム問合せ
Oracle Active Data Guardオプションのライセンスを購入すると、プライマリ・データベースから受信したREDOデータがREDO Applyにより継続して適用されている間も、フィジカル・スタンバイ・データベースをオープンできます。
組織に問題を発生させずにITベースのビジネス・プロセスで失うことのできる最大データ量。RPOは、一般的に、ビジネス・プロセスまたは組織の許容データ損失量に相当します。このデータ損失は、通常、時間を基準として測定されます(5時間または2日分のデータ損失など)。
サイト障害
イベントによりアプリケーションの全体または重要な部分が処理を停止するか、利用不可能なサービス・レベルにまで処理が遅延したときに発生する停止状態。サイト障害は、データ・センターのすべての処理に影響するか、データ・センターにサポートされているアプリケーションのサブセットに影響する可能性があります。
スナップショット・スタンバイ・データベース
フィジカル・スタンバイ・データベースから作成される更新可能なスタンバイ・データベース。スナップショット・スタンバイ・データベースは、プライマリ・データベースからREDOデータを受信してアーカイブしますが、スタンバイ・データベースが読取り/書込みI/O用に開いているときにはプライマリ・データベースのREDOデータを適用しません。そのため、スナップショット・スタンバイは、時間が経過するにつれてプライマリ・データベースと異なるものになります。さらに、スナップショット・スタンバイ・データベースのローカルな更新によって相違は増えます。ただし、スナップショット・スタンバイはフィジカル・スタンバイ・データベースに逆変換されるので、プライマリ・データベースを保護します。