インスタンス固有の情報をサーバーのデータ・ディクショナリに格納できます。インスタンス名FDS_INST_NAME
は、該当のエージェントを管理するデータベース管理者(DBA)により構成されます。DBAによるこの構成の実行方法は、使用中のエージェントに応じて異なります。
Oracleデータベース・サーバーでは、FDS_INST_NAME
を使用して、データ・ディクショナリ内でインスタンス固有の構成情報が参照されます。Oracleでは、その値が次のビューで同じ名前を持つ列の主キーとして使用されます。
FDS_INST_INIT
FDS_INST_CAPS
FDS_INST_DD
FDS_INST_NAME
を使用したサーバーのデータ・ディクショナリへのアクセスでも、FDS_CLASS_NAME
を使用して構成情報の行が一意に識別されます。たとえば、データベースをクラスSybase816からクラスSybase817に移植する場合、両方のデータベースが同時にインスタンス名SCOTT
で動作し、別個の構成情報セットを使用することが可能です。
クラス情報とは異なり、インスタンス情報はサーバーのデータ・ディクショナリに自動登録されません。
インスタンス情報は(存在する場合)常にエージェントによりアップロードされます。ただし、サーバーのデータ・ディクショナリに格納されることはありません。かわりに、その情報はメモリーに保持され、その接続においてのみ有効です。
サーバーのデータ・ディクショナリにインスタンス情報が含まれている場合は、そのインスタンス構成に対応する、データベース管理者が定義した設定の詳細を表します。データ・ディクショナリで定義されているインスタンス情報はクラス情報より優先されます。ただし、データ・ディクショナリで定義されているインスタンス情報よりも、アップロードされたインスタンス情報が優先されます。