HS構成データは、Oracleデータベース・サーバーのデータ・ディクショナリに格納されます。リモート・エージェントであるために別個に管理される場合があるので、ある状況下ではサーバーとエージェントの間で構成が一致しなくなる可能性があります。次に例を示します。
エージェントが別のコンピュータに新しくインストールされ、サーバーの異機種間サービス・データ・ディクショナリには、そのエージェントの異機種間サービス構成データを表す内容が存在しない場合があります。
サーバーが新しくインストールされ、既存のエージェントとOracle以外のデータ・ストアに関する必要な異機種間サービス構成データが欠落している場合があります。
Oracle以外のインスタンスが旧バージョンから新バージョンにアップグレードされ、異機種間サービス構成データの変更が必要になる場合があります。
リモート・サイトの異機種間サービス・エージェントが新バージョンにアップグレードされるか、パッチが適用され、異機種間サービス構成データの変更が必要になる場合があります。
Oracle以外のサイトのデータベース管理者(DBA)が、異機種間サービス構成データに影響するような方法で、チューニングやテストのためにエージェントの設定を変更する場合があります。
エージェント自動登録により、これらのすべての使用例で異機種間サービスを正常に操作できます。特に、エージェント自動登録により、Oracleデータベース・サーバーと異機種間サービス・エージェント(それぞれがリリース8.0.3以上の場合)の相互運用性が強化されます。この機能の基本的なメカニズムは、異機種間サービス構成データをエージェントからサーバーにアップロードする機能です。
自動登録により、Oracleデータベース・サーバーのデータ・ディクショナリに常駐する異機種間サービス構成データが自動的に更新されます。この更新により、エージェント自動登録のアップロードは、未登録エージェントを最初に使用するときに1回実行すればよいことになります。インスタンス情報は、サーバーのデータ・ディクショナリに格納されるのではなく、接続ごとにアップロードされます。