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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース4.2 for Oracle Database 12c
B71338-03
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2.1 Oracle Application Expressアプリケーションとは

Oracle Application Expressアプリケーションでは、Oracle Databaseからのデータを管理および表示できます。アプリケーション・ビルダーを使用して、アプリケーションを構築できます。アプリケーション・ビルダーを使用して、2つの異なるタイプのアプリケーション(データベース・アプリケーションおよびWebシート・アプリケーション)を作成できます。

内容は次のとおりです。

2.1.1 データベース・アプリケーションとWebシート・アプリケーションの違いの理解

アプリケーションは表またはプロシージャのようなデータベース・オブジェクトの上部に存在するHTMLインタフェースです。アプリケーションの作成ウィザードを使用して、データベース・アプリケーションとWebシート・アプリケーションの両方を作成します。これらの2タイプのアプリケーションにおける主な違いは、対象ユーザーです。データベース・アプリケーションはアプリケーション開発者を対象とし、Webシート・アプリケーションは開発経験のないエンド・ユーザーを対象としています。

データベース・アプリケーションについて

データベース・アプリケーションは、タブ、ボタンまたはハイパーテキスト・リンクを使用して相互にリンクされたページの集合です。アプリケーションのページは、共通のセッション・ステートおよび認証を共有します。

データベース・アプリケーションを作成するには、アプリケーションの開発者はウィザードを実行して宣言的にページおよびナビゲーションを編成します。個々のページはリージョンと呼ばれるコンテナを使用して編成されます。リージョンには、テキスト、カスタムPL/SQL、レポート、チャート、マップ、カレンダ、Webサービス・コンテンツまたはフォームを含めることができます。フォームは、数多くの組込みタイプ(テキスト・フィールド、テキスト領域、ラジオ・グループ、選択リスト、チェック・ボックス、日付ピッカー、ポップアップLOVなど)から選択可能なフィールド(アイテムと呼ばれる)で構成されます。また、開発者はプラグインを使用して独自のカスタム・アイテム・タイプを作成することもできます。セッション・ステート(アプリケーション・コンテキスト)は透過的に管理され、ユーザー・インタフェース・プレゼンテーションはアプリケーション・ロジックから分離されているため、開発者はアプリケーションのルック・アンド・フィールを別のテーマを選択することで簡単に変更できます。「データベース・アプリケーションについて」を参照してください。

Webシート・アプリケーションについて

Webシート・アプリケーションを作成すると、開発者の支援がなくても、エンド・ユーザーが構造化データおよび非構造化データを管理できます。ページ・セクションには、WYSIWYGエディタを使用して編集できる非構造化データが含まれます。データ・グリッドによって、SQLを記述しなくても構造化データを管理できます。ユーザーは実行時ダイアログ・ボックスを使用して、列の追加、列の名前の変更および検証を実行できます。各ページおよびデータ・グリッドの各行は、ファイル、タグ、ノートおよびリンクで注釈を付けることができます。ページには、セクション、レポートおよびデータ・グリッドを含めることができ、ナビゲーションを使用してすべてをリンクできます。すべての情報は、検索可能でエンド・ユーザーによって完全に制御されます。「Webシート・アプリケーションについて」を参照してください。


ヒント:

アプリケーションの詳細は、Application Expressのホームページの「詳細」リンクをクリックしてください。

2.1.2 アプリケーションの作成ウィザードについて

アプリケーションの作成ウィザードを実行して、Oracle Application Expressアプリケーションを作成します。アプリケーションの作成ウィザードを実行するには、アプリケーション・ビルダーのホームページで「作成」ボタンをクリックします。

2.1.2.1 アプリケーションの作成ウィザードの主なデシジョン・ポイント

アプリケーションの作成ウィザードを実行すると、作成するアプリケーションのタイプを選択するよう求められます。

create_app_wiz.gifの説明が続きます
図create_app_wiz.gifの説明

オプションは次のとおりです。

  • データベース。データベース・アプリケーションを使用すると、開発者は開発プロセスおよび最終アプリケーション機能のあらゆる面において完全な制御権限を持つことができます。データベース・アプリケーションの場合、開発者はSQLおよびPL/SQLのプログラミング技術をそのまま活用できます。データベース・アプリケーションは、フロー制御全体で宣言的な制御を使用し、テンプレートおよびテーマの使用により完全なユーザー・インタフェース制御をサポートしています。「データベース・アプリケーションについて」を参照してください。

  • Webシート。Webシート・アプリケーションを使用すると、ユーザーはSQLのプログラミング知識がなくてもデータ中心のアプリケーションを作成できます。Webシート・アプリケーションは簡略化されていてページ、データ・グリッドおよびレポートをサポートしています。これらのアプリケーションは簡単に作成でき、コミュニティの貢献をサポートします。Webシート・アプリケーションの詳細は、Application Expressのホームページの「詳細」リンクをクリックしてください。「Webシート・アプリケーションについて」を参照してください。

  • パッケージ・アプリケーション。パッケージ・アプリケーションは、完全に機能するアプリケーションで、特定のビジネス要件に対応するように設計されています。パッケージ・アプリケーションは、そのままインストールして実行および使用することも可能であるうえ、生産性アプリケーションのロックを解除して提供されたソリューションをカスタマイズしたり、それを分析してアプリケーション・ビルダーで特定のタイプの機能を作成する方法の理解に役立てることもできます。「パッケージ・アプリケーションについて」を参照してください。