図1-2のように、Pro*C/C++には多くの機能と利点があり、効果的で信頼性の高いアプリケーションの開発に役立ちます。
Pro*C/C++によって次のことが可能となります。
CまたはC++言語でアプリケーションを作成すること。
ANSI/ISO規格に従って高水準言語にSQL文を埋め込むこと。
動的SQLを利用すること。動的SQLとは、プログラム実行時に適切なSQL文を受け入れるか作成する、高度なプログラミング技法です。
高度にカスタマイズしたアプリケーションを設計および開発すること。
共有サーバー・プロセス・アプリケーションを作成すること。
Oracleの内部データ型と高水準言語のデータ型の間で自動的な変換を実行すること。
アプリケーション・プログラムにPL/SQLトランザクション処理ブロックを埋め込むことで、パフォーマンスを向上すること。
役立つプリコンパイラ・オプションをインラインまたはコマンドラインで指定し、その値をプリコンパイル中に変更すること。
データ型の同値化を使用して、Oracleで入力データを解釈し出力データをフォーマットする方法を制御すること。
複数のプログラム・モジュールを別々にプリコンパイルし、それらをリンクして1つの実行プログラムにすること。
埋め込まれたSQLデータ操作文とPL/SQLブロックの構文と意味を全面的にチェックすること。
Oracle Netを使用して、複数のノード上のOracleデータベースに同時にアクセスすること。
配列を入力プログラム変数および出力プログラム変数として使用すること。
様々な環境で実行できるように、ホスト・プログラムのコード・セクションを条件付きでプリコンパイルすること。
高水準言語で作成されたユーザー・イグジットを使用した、SQL*Formsとの直接インタフェース。
SQL通信領域(SQLCA)およびWHENEVER文またはDO文を使用して、エラーおよび警告を処理すること。
Oracle通信領域(ORACA)により提供される強力な診断機能を使用すること。
データベース内でユーザー定義のオブジェクト型を処理すること。
データベースでコレクション(VARRAYおよびネストした表)を使用すること。
データベースでラージ・オブジェクト(LOB)を使用すること。
データベースに格納された各国語キャラクタ・セット・データを使用すること。
プログラム内でOracle Call Interface(OCI)関数を使用すること。
マルチスレッド・アプリケーションを使用すること。
Microsoft Visual Studio .NET 2002/2003のサポート。
このように、Pro*C/C++は、充実した埋込みSQLプログラム技法をサポートする多機能ツールです。
注意:
Pro*C/C++では16ビット・コードの生成はサポートされません。