Oracle ACFSでは、オペレーティング・システム固有のシステム・イベント・ログにI/O障害の情報を記録します。
コンソール・メッセージの書式は次のとおりです。
[Oracle ACFS]: I/O failure (error_code) with device device_name during a operation_name op_type. file_entry_num Starting offset: offset. Length of data transfer: io_length bytes. Impact: acfs_type Object: object_type Oper.Context: operation_context Snapshot?: yes_or_no AcfsObjectID: acfs_object_id . Internal ACFS Location: code_location.
コンソール・メッセージ構文のイタリック体の変数は、次のものに対応しています。
I/O障害
Oracle ACFSによって見つかったI/O障害に対するオペレーティング・システム固有のエラー・コード(16進法)。これはハードウェアの問題を示す場合もあれば、他のなんらかの理由によるI/O開始の失敗を示す場合もあります。
デバイス
関連するデバイス(通常はADVMデバイス・ファイル)。しかし、場合によっては、デバイスのマイナー番号を示す文字列である可能性もあります。
操作名
関連する操作の種類。
user
data
、metadata
またはpaging
操作タイプ
関連する操作のタイプ。
synch
read
、synch
write
、asynch
read
またはasynch
write
ファイル・エントリ番号
関連するファイルシステム・オブジェクトのOracle ACFSファイル・エントリ番号(10進数)。acfsutil
info
fileid
ツールにより対応するファイル名を見つけます。
オフセット
I/Oのディスク・オフセット(10進数)。
I/Oの長さ
I/Oの長さ(バイト単位、10進数)。
影響を受けるファイルシステム・オブジェクト
関連するファイルシステム・オブジェクトがノードローカルか、クラスタ全体でアクセスされるリソースのいずれであるかの表示。次に例を示します。
Node
またはCluster
影響を受けるオブジェクトのタイプ
関連するファイルシステム・オブジェクトの種類を示す文字列(可能な場合)。次に例を示します。
Unknown
、User
Dir.
、User
Symlink
、User
File
、Sys.Dir
、Sys.File
またはMetaData
Sys.Dir.
表示可能なネームスペース内でOracle ACFSによって管理されるディレクトリ
sys.File
表示可能なネームスペース内でOracle ACFSによって管理されるファイル
MetaData
表示可能なネームスペース外でOracle ACFSに管理されるリソース
操作のコンテキスト
I/Oを発行しているコード・コンテキストを示すよりレベルの高いビュー。これはOracleサポート・サービスで使用されます。次に例を示します。
Unknown
、Read
、Write
、Grow
、Shrink
、Commit
またはRecovery
スナップショット
判断できる場合は、関連するデータがスナップショットのものであったかどうかの表示。次に例を示します。
Yes
、No
または?
ファイルシステムのオブジェクト・タイプ
ファイルシステム・オブジェクトのタイプの内部識別子。Oracleサポート・サービスで使用。
コードの場所
このメッセージを発行している場所のコードの内部識別子。Oracleサポート・サービスで使用。
次に、Linux環境での/var/log/messages
の例を示します。
[Oracle ACFS]: I/O failure (0xc0000001) with device /dev/sdb during a metadata synch write . Fenum Unknown. Starting offset: 67113984. Length of data transfer: 2560 bytes. Impact: Node Object: MetaData Oper.Context: Write Snapshot?: ? AcfsObjectID: 8 . Internal ACFS Location: 5 .