目的
Oracle ACFSセキュリティ・レルムをクローン化します。
構文および説明
acfsutil sec realm clone -h acfsutil sec realm clone realm -s src_mount_point new_realm [-e] [-f] [-G] [-l] [-u] acfsutil sec realm clone realm -s src_mount_point [new_realm] -d destination_mount_point [-e] [-G] [-l] [-u]
acfsutil
sec
realm
clone
-h
は、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表16-64に、acfsutil
sec
realm
clone
コマンドで使用可能なオプションを示します。
表16-64 acfsutil sec realm cloneコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
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クローン化するレルム名を指定します。 |
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ソース・ファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。 |
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新しいレルム名を指定します。 |
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新しいレルムの宛先マウント・ポイントのディレクトリを指定します。 |
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暗号化属性を新しいレルムにコピーします。 |
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ファイル・オブジェクトを新しいレルムにコピーします。 |
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オペレーティング・システム・グループを新しいレルムにコピーします。 |
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フィルタを新しいレルムにコピーします。 |
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ユーザーを新しいレルムにコピーします。 |
acfsutil
sec
realm
clone
コマンドは指定したレルムのコピーを宛先マウント・ポイントに作成します。ソースとマウント・ポイントが異なり、新しいレルム名が指定されていない場合、宛先マウント・ポイントで指定したOracle ACFSファイルシステム内の既存のレルム名を使用してレルムがクローン化されます。宛先マウント・ポイントが指定されていない場合、クローン化されたレルムはソース・マウント・ポイントに配置され、新しい一意のレルム名を指定する必要があります。
-l
オプションが指定され、宛先マウント・ポイントがソース・マウント・ポイントと異なる場合、ルールおよびルール・セットが最初にクローン化される必要があります。
-e
オプションが指定され、宛先マウント・ポイントがソース・マウント・ポイントと異なる場合、暗号化が宛先マウント・ポイントに設定される必要があります。詳細は、「acfsutil encr set」を参照してください。
-f
オプションは宛先マウント・ポイントがソース・マウント・ポイントと同じである場合にのみ使用できます。
セキュリティ管理者のみがこのコマンドを実行できます。
例
次に、acfsutil
sec
realm
clone
コマンドの使用例を示します。
例16-58 acfsutil sec realm cloneコマンドの使用方法
$ /sbin/acfsutil sec realm clone my_security_realm -s /acfsmounts/acfs1 my_new_security_realm -d /acfsmounts/acfs2 -G