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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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acfsutil sec realm clone

目的

Oracle ACFSセキュリティ・レルムをクローン化します。

構文および説明

acfsutil sec realm clone -h
acfsutil sec realm clone realm -s src_mount_point new_realm
     [-e] [-f] [-G] [-l] [-u]
acfsutil sec realm clone realm -s src_mount_point 
     [new_realm] -d destination_mount_point 
     [-e] [-G] [-l] [-u]

acfsutil sec realm clone -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表16-64に、acfsutil sec realm cloneコマンドで使用可能なオプションを示します。

表16-64 acfsutil sec realm cloneコマンドのオプション

オプション 説明

realm

クローン化するレルム名を指定します。

-s src_mount_point

ソース・ファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。

new_realm

新しいレルム名を指定します。

-d destination_mount_point

新しいレルムの宛先マウント・ポイントのディレクトリを指定します。

-e

暗号化属性を新しいレルムにコピーします。

-f

ファイル・オブジェクトを新しいレルムにコピーします。

-G

オペレーティング・システム・グループを新しいレルムにコピーします。

-l

フィルタを新しいレルムにコピーします。

-u

ユーザーを新しいレルムにコピーします。

acfsutil sec realm cloneコマンドは指定したレルムのコピーを宛先マウント・ポイントに作成します。ソースとマウント・ポイントが異なり、新しいレルム名が指定されていない場合、宛先マウント・ポイントで指定したOracle ACFSファイルシステム内の既存のレルム名を使用してレルムがクローン化されます。宛先マウント・ポイントが指定されていない場合、クローン化されたレルムはソース・マウント・ポイントに配置され、新しい一意のレルム名を指定する必要があります。

-lオプションが指定され、宛先マウント・ポイントがソース・マウント・ポイントと異なる場合、ルールおよびルール・セットが最初にクローン化される必要があります。

-eオプションが指定され、宛先マウント・ポイントがソース・マウント・ポイントと異なる場合、暗号化が宛先マウント・ポイントに設定される必要があります。詳細は、acfsutil encr setを参照してください。

-fオプションは宛先マウント・ポイントがソース・マウント・ポイントと同じである場合にのみ使用できます。

セキュリティ管理者のみがこのコマンドを実行できます。

次に、acfsutil sec realm cloneコマンドの使用例を示します。

例16-58 acfsutil sec realm cloneコマンドの使用方法

$ /sbin/acfsutil sec realm clone my_security_realm -s /acfsmounts/acfs1
      my_new_security_realm -d /acfsmounts/acfs2 -G