Oracle ASMFDによって使用されるディスクをプロビジョニングするラベルを設定します。ラベルを設定すると、指定したディスクは、Oracle ASMFDによって管理されます。
ASMCMD afd_label
、afd_unlabel
およびafd_scan
コマンドを使用すると、ラベルを追加、削除およびスキャンできます。次に例を示します。
$ $ORACLE_HOME/bin/asmcmd afd_label 'disk0' '/dev/rdsk/mydisks/disk0' $ $ORACLE_HOME/bin/asmcmd afd_unlabel 'disk0' $ $ORACLE_HOME/bin/asmcmd afd_scan '/dev/rdsk/mydisks/*'
Oracle ASMFDディスクでラベルを追加および削除するASMCMDコマンドの詳細は、「afd_label」、「afd_unlabel」および「afd_scan」を参照してください。また、ASMCAによって、Oracle ASMFDディスクでのラベルの追加および削除がサポートされます。ASMCAを使用したディスク・グループの管理の詳細は、「ASMCAによるディスク・グループの管理」を参照してください。
SQL文を使用して、ラベルを管理することもできます。ラベルは、ALTER
SYSTEM
LABEL
SET
SQL文を使用して設定できます。次に例を示します。
SQL> ALTER SYSTEM LABEL SET 'disk0' TO '/dev/disk0'; System altered. SQL> SELECT UPPER(path) FROM V$ASM_DISK ORDER BY PATH; UPPER(PATH) -------------------------------------------------------------------------------- AFD:DISK0
文を実行する際、任意でRENAME
またはMIGRATE
オプションを使用できます。ディスクがOracle ASMFDに対して以前にプロビジョニングされている場合、RENAME
オプションを使用してラベルの名前を変更できます。コマンドの実行時、Oracle ASMFDによってデバイスを管理しないようにする必要があります。ディスクがOracle ASMディスク・グループに以前に使用されていて、このディスク・グループがディスマウントされた場合、MIGRATE
オプションを使用してこのディスクにラベル付けできます。
ALTER
SYSTEM
LABEL
CLEAR
を使用すると、デバイスからラベルを削除し、Oracle ASMFDによるデバイスの管理を停止できます。次に例を示します。
SQL> ALTER SYSTEM LABEL CLEAR 'disk0'; System altered.
ローカル・ノードでALTER
SYSTEM
LABEL
SET
コマンドを実行した後、リモート・ノードでALTER
SYSTEM
LABEL
SCAN
を使用できます。
ALTER
SYSTEM
LABEL
SET
文は、ディスク・ヘッダー上のラベルを書き込み、そのディスクはノード間で共有されるため、同じ文はクラスタの他のノードで実行されません。
デバイス・パスが指定されていない場合、文ではAFD_DISKSTRING
パラメータ値が使用され、スキャン操作が実行されます。
SQL> ALTER SYSTEM LABEL SCAN