Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントを使用すると図9-4に示すように、 「ASMの構成」の「ディスク・グループ」タブを使用して、Oracle ASMディスク・グループを構成または作成できます。「ディスク・グループ」タブには、ディスク・グループの名前、サイズ、空き領域、使用可能領域、冗長性レベル、状態など、選択したディスク・グループに関する詳細が表示されます。
関連項目:
V$ASM_DISKGROUP
ビューに表示されるディスク・グループ情報の詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
画面で選択したディスク・グループを右クリックすると、構成オプション・メニューを表示できます。メニュー・オプションを使用すると次の操作ができます。
ディスク・グループに対するディスクの追加および削除
ディスク・グループ属性の編集
ディスク・グループのテンプレートの管理
ディスク・グループ上でのデータベース用のOracle ACFSファイルシステムの作成
ディスク・グループのマウントおよびディスマウント
ディスク・グループの削除
図9-4 Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントの「ディスク・グループの構成」ページ
ディスク・グループの作成、すべてのディスク・グループのマウントおよびディスマウントのための追加オプションがあります。
Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントを使用すると、Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントの「ディスク・グループ」ページで「作成」をクリックして、Oracle ASMディスク・グループを作成できます。図9-5に、ディスク・グループを作成するためのページを示します。
図9-5 Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントの「ディスク・グループの作成」ページ
このページでは、ディスク・グループ名の入力、冗長性レベルの選択、別のディレクトリにあるディスクを探すためのディスク検出パスの変更、ディスク・グループに含めるディスクの特定、障害グループ名の入力、障害グループがクォーラム・タイプかどうかの指定を実行できます。
クォーラム障害グループは特殊なタイプの障害グループで、これらの障害グループに属するディスクにはユーザー・データが格納されず、クォーラム障害グループはユーザー・ストレージに関する冗長性要件の決定時に考慮されません。しかし、ディスク・グループのマウント時には考慮されます。クォーラム障害グループの詳細は、「Oracle ASMディスク・グループへのOracle Cluster Registryおよび投票ファイルの格納」を参照してください。
Oracle ASMフィルタ・ドライバがシステムに構成されている場合、Oracle ASMフィルタ・ドライバのラベルをディスクに追加したり、ディスクから消去したりできます。Oracle ASMフィルタ・ドライバの詳細は、「Oracle ASMフィルタ・ドライバ」を参照してください。
ディスク・グループの作成時に、図9-6に示すように、拡張オプションの表示を選択できます。拡張オプション・セクションを使用すると、ディスク・グループの互換性設定および割当て単位(AU)サイズなどの追加オプションを設定できます。ディスク・グループ作成の指定が終了したら、「OK」をクリックします。
Oracle ASM 12cでは、デフォルトのディスク・グループの互換性設定は、Oracle ASM互換性の場合は12.1
、データベース互換性の場合は10.1
、Oracle ADVM互換性の場合は値がありません。ディスク・グループの互換性属性の詳細は、「ディスク・グループの互換性」を参照してください。ディスク検出の詳細は、「Oracle ASMディスク検出」および「ASM_DISKSTRING」を参照してください。
注意:
ディスク・グループの互換性設定は、拡張のみ可能です。ディスク・グループの互換性設定を拡張した後で下位の互換性設定に戻すことはできません。詳細は、「ディスク・グループの互換性の概要」を参照してください。
図9-6 Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントの「ディスク・グループの作成」 - 「詳細」オプション
ディスク・グループ管理の詳細は、「Oracle ASMディスク・グループの管理」を参照してください。