ASM_DISKSTRING初期化パラメータでは、Oracle ASMインスタンスによって検出されるディスクのセットを制限する文字列のカンマ区切りリストを指定します。検出文字列には、ワイルドカード文字を含めることができます。文字列のいずれかに一致するディスクのみが検出されます。同じディスクを2回検出することはできません。
検出文字列の書式は、使用しているOracle ASMライブラリとオペレーティング・システムによって異なります。パターン一致がサポートされます。デフォルトのパターン一致の詳細は、使用しているオペレーティング・システム固有のインストレーション・ガイドを参照してください。
たとえば、Linuxサーバーで、検出プロセスの対象をOracle ASMフィルタ・ドライバ(Oracle ASMFD)またはASMLIBを使用しないOracle ASMインスタンスの/dev/rdsk/mydisksディレクトリ内のディスクのみに限定するには、ASM_DISKSTRING初期化パラメータを次のように設定します。
/dev/rdsk/mydisks/*
アスタリスクは必須です。
名前がdisk3またはdisk4で終わるディスクのみを含めるように検出プロセスを制限するには、Linuxシステム上でASM_DISKSTRINGを次のように設定できます。
ASM_DISKSTRING = '/dev/rdsk/*disk3', '/dev/rdsk/*disk4'
パスの最初の文字として?文字を使用すると、対象がOracleホーム・ディレクトリまで広がります。オペレーティング・システムによっては、?文字をパスの他の場所で使用すると、1文字のワイルドカードになります。
ASM_DISKSTRINGパラメータのデフォルト値はNULL文字列です。NULL値を使用すると、デフォルト・パスで、Oracle ASMインスタンスが読取りおよび書込みアクセス権を持つシステム内の全ディスクが検索されます。デフォルトの検索パスは、プラットフォーム固有です。デフォルトの検索パスの詳細は、ご使用のオペレーティング・システム用のインストレーション・ガイドを参照してください。
クラスタ内のすべてのOracle ASMインスタンスが固有の検出文字列のいずれかを使用してディスクを検出できないかぎり、Oracle ASMではそのディスクを使用できません。すべてのノードで名前が同じである必要はありませんが、クラスタ内のすべてのノードで全ディスクが検出可能である必要があります。そのため、場合によっては、初期化パラメータを動的に変更して新しいストレージを追加できるようにする必要があります。
ディスク検出の詳細は、「Oracle ASMディスク検出」を参照してください。
関連項目:
Oracle Exadata用のOracle ASM検出文字列の書式は、Oracle Exadataのドキュメントを参照してください。
ASM_DISKSTRING初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。