ASM_POWER_LIMIT初期化パラメータでは、ディスク・グループのディスク・リバランスのデフォルトの指数を指定します。値の範囲は0から1024です。デフォルト値は1です。値0の場合、リバランスは無効です。値が大きいほどリバランス操作の完了は早くなりますが、I/Oオーバーヘッドとリバランス処理が増える可能性があります。
ディスク・グループのASM互換性が11.2.0.2以上(たとえばCOMPATIBLE.ASM = 11.2.0.2)に設定されているディスク・グループの場合、リバランス指数の可能な値の範囲は0から1024です。
ディスク・グループのASM互換性が11.2.0.2よりも低く設定されているディスク・グループの場合、可能な値の範囲は0から11です。ASM_POWER_LIMITの値が11よりも高い場合、11の値がこのディスク・グループに使用されます。
ディスク・グループのリバランス操作の指数は、次の文のPOWER句で指定することもできます。SQLのALTER DISKGROUP ..REBALANCE文。POWER句で指定可能な値の範囲は、ASM_POWER_LIMIT初期化パラメータと同じです。ASM互換性が11.2.0.2よりも低く設定されたディスク・グループに対しPOWER句に11よりも大きい値を指定すると、警告が表示されて、11と同じPOWERの値がリバランスに使用されます。
ディスク・グループのリバランス操作の指数の指定は、リバランス操作のみに影響を及ぼし、ディスク・グループへの新しい割当てには影響しません。
ASM_POWER_LIMIT初期化パラメータとPOWER句の詳細は、「ディスク・グループの手動リバランス」および「リバランス操作の調整」を参照してください。ディスク・グループの互換性の詳細は、「ディスク・グループの互換性」を参照してください。
関連項目:
ASM_POWER_LIMIT初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
ALTER DISKGROUP REBALANCE SQL文のPOWER句の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。